西鶴の文芸と茶の湯
本体価格
6,000 円(税別)
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平成26年度茶道文化学術奨励賞受賞

著者・編者略歴

いしづか・おさむ・・・1961年,栃木県生まれ.1985年,筑波大学教育研究科修了.博士(学術).現在,筑波大学人文社会系教授.専門分野,日本近世文学・国語教育.
著書,『茶道学大系9 茶と文芸』(共著,淡交社,2001年)『江戸文学からの架橋』(共著,竹林舎,2009年)『講座 日本茶の湯全史(近代)』(共著,思文閣出版,2013年)『知っておきたい古典名作ライブラリー32選』(共著,明治図書出版,2009年)など.

内容

 浮世草子作家の嚆矢であり江戸時代前期を代表する作家の一人、井原西鶴(1642~1693)。その文芸作品に、いかに当時の茶の湯文化が反映されていたのか、西鶴が浮世草子作家になる以前の俳諧師時代、さらに『好色一代男』から遺稿集にいたるまでの浮世草子作品をとりあげ、その影響関係を検証する。
 西鶴は、じつは千利休に代表される「わび茶」の美意識に強く影響を受けていた。その茶の湯観は芭蕉の求めた「わび」にも通じるものがあり、それが西鶴作品の人間観照の鋭さにも深く関わっていたのである。

目次

序 章


   第一部 俳諧師西鶴と茶の湯

第一章 俳諧師西鶴と茶の湯文化
西鶴の茶の湯観/『毛吹草』と茶の湯/『俳諧類舩集』と茶の湯/『西鶴大矢数』と茶の湯

第二章 西鶴の茶の湯文化への造詣
「しをり」と「しほり」/「茶の湯」と「しほらし」/西鶴の「しほらし」


   第二部 西鶴作品にみられる茶の湯

第一章 『好色一代男』にみられる茶の湯文化 ―巻五の一「後には様つけて呼」・巻七の一「其面影は雪むかし」を中心に―
吉野の描写にみられる西鶴の美意識/吉野にみられる「わび」/高橋にみられる「わび」

第二章 『西鶴諸国ばなし』と茶の湯―巻五の一「灯挑に朝顔」に何を読むか―
「灯挑に朝顔」の導入部と茶の湯伝書/朝顔の茶の湯と「灯挑に朝顔」/朝顔の茶の湯の滑稽譚としての意味

第三章 『武家義理物語』巻三の二「約束は雪の朝食」再考―茶の湯との関連から―
「約束は雪の朝飯」の典拠の問題点/丈山と茶の湯/「約束は雪の朝飯」と茶の湯とのかかわり

第四章 『日本永代蔵』巻四の四「茶の十徳も一度に皆」考
「茶の十徳も一度に皆」の発想の典拠/茶の湯資料から見た「茶の十徳」/西鶴の知りえた「十徳」

第五章 『日本永代蔵』の「目利き」譚―巻三の三「世はぬき取の観音の眼」・巻四の二「心を畳込古筆屛風」から―
『日本永代蔵』と茶の湯/巻三の三「世はぬき取の観音の眼」と「目利き」/巻四の二「心を畳込古筆屛風」と「目利き」

第六章 『西鶴名残の友』巻五の六「入れ歯は花の昔」にみる茶の湯文化
「入れ歯は花の昔」にみられる茶道観/西鶴周辺の「わび茶」環境

第七章 西鶴と「わび」
「わび」とは何か/西鶴の「わび」


終 章



参考文献一覧
初出一覧
あとがき

索引(人名・事項)

紹介媒体

  • 「茶華道ニュース」

    2014年8月1日

    紹介

  • 『淡交』8月号

    2014年8月1日

    紹介

  • 『日本古書通信』12月号

    2014年12月15日

    受贈書目

  • 『茶の湯文化学』24号

    2015年9月30日

    廣瀬千紗子

    書評

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