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鳥居龍蔵の学問と世界

徳島県立鳥居龍蔵記念博物館 編

鳥居龍蔵を語る会 編

  • 体裁
    A5判上製・560頁
  • 刊行年月
    2020年12月
  • ISBN
    978-4-7842-1998-8

内容

 日本における人類学・考古学の黎明期を代表する研究者の一人である鳥居龍蔵。明治から昭和にかけて、その足跡は中国東北部・内モンゴルから朝鮮半島、また台湾、中国西南部、東部シベリア、果ては南米まで及ぶ。
 学歴にとらわれず、後年には官をも辞し、家族とともに世界を駆け巡った「町の学者」鳥居。彼のなした学問が、当時、そして現在の学術研究にどう影響したのか。碩学が残した膨大な資料をもとに、その研究を現代社会の中で再評価する一書。

目次

はしがき(長谷川賢二、天羽利夫)

Ⅰ鳥居龍蔵を語る

人類学者鳥居龍蔵の学問と人間像(天羽利夫)


Ⅱ世界の中の鳥居龍蔵

鳥居龍蔵と西洋の人類学界―学問は国境を越えて―(ラファエル・アバ)
千島・樺太調査(齋藤玲子)
朝鮮半島調査(吉井秀夫)
鳥居龍蔵の台湾研究―第1回・第2回を中心に―(宮岡真央子)
『人類学上より見たる西南支那』を読む―中国近代史研究史料としての鳥居龍蔵の旅日記―(吉開将人)
遼宋~蒙元代の軒平瓦における造瓦変革と朝鮮半島・日本への影響(佐川正敏)
中国遼上京における考古学研究(董新林)
鳥居龍蔵とアンデス文明との出会い(関雄二)


Ⅲ鳥居龍蔵、列島を歩く―国内調査の軌跡―

戦後日本考古学史における鳥居龍蔵の再評価(中村豊)
近畿調査の成果とその意義(岡本治代)
鳥居龍蔵の弥生式土器観―『諏訪史』第1巻編纂の頃―(高島芳弘)
徳島における調査活動とその意義(石井伸夫)
徳島市城山貝塚の発掘調査とその意義(湯浅利彦)
城山第2号貝塚から出土した人骨―発掘記録からの検証―(佐宗亜衣子)
鳥居龍蔵と武蔵野会―武蔵野会の成立と東京府下の史跡保存活動―(氏家敏之)
九州南部における鳥居龍蔵の調査(橋本達也)


Ⅳ検証・鳥居龍蔵―資料整理の最前線―

鳥居龍蔵の台湾調査に関する諸資料(石尾和仁)
鳥居龍蔵の学説形成における「南方諸民族」把握の試み(石井伸夫)
大正期の鳥居龍蔵と本山彦一―本山彦一書簡の紹介を中心に―(松永友和)
徳島城復元図の制作と城山貝塚(大橋俊雄)
鳥居龍蔵の未刊原稿群と学知のあり方―中国からの帰国時作成目録に注目して―(長谷川賢二)


Ⅴ資料の窓

新聞が報じた鳥居龍蔵の鹿児島県調査(大原賢二)
鳥居龍蔵の中国山東省調査(鳥居喬)
鳥居龍蔵年譜(抄)(下田順一)


索引
執筆者紹介

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