円山応挙論
本体価格
9,500 円(税別)
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著者・編者略歴

れいぜい・ためひと…一九四四年生.
関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了.財団法人冷泉家時雨亭文庫理事長.京都美術工芸大学学長.

内容

安永天明期の京都画壇の中心人物であった円山応挙の作品は、当時のあらゆる階層の人々に愛好され、今なお高い人気を誇る。
応挙とはどのような画家なのか。そして、応挙の写生とは何なのか。
本書では、応挙の写生を〈速写の写生〉〈形似の写生〉〈生写の写生〉の三つに分類して論究することで、誰もが納得する絵画を描き続ける「職人」としての応挙の姿を浮かび上がらせる。
冷泉家二十五代当主である著者の、美術史研究者としての五十年にわたる日本近世絵画研究の集大成。

【担当編集者より】
 著者は冷泉家についての本は過去に複数書いておりますが、自身の研究をまとめたのはこの本が初めてとなります。先日「冷泉家時雨亭叢書」全100巻が25年もの歳月をかけて完結し話題を呼びましたが、実は本書も企画の立ち上げから刊行までに同じくらいかかっている労作です。「これから歴史や文化を学ぶ若い方々に、自身の経験を語っておきたい」という著者の強い希望により、著者が半生を振り返った回顧録が附録として付きます。素朴な語り口に著者の人間的魅力がにじみ出ており、こちらも必読です。

目次

はじめに

第一部 江戸時代絵画史における応挙
  第一章 江戸時代と絵画 
  第二章 安永天明期の京都画壇――伝統と革新


第二部 応挙の新しい写生の型
  第三章 「花鳥諷詠」――はじめに
  第四章 京派の絵画
  第五章 雪松表現――新しい美の典型①
  第六章 雪景表現――新しい美の典型②
  第七章 鶴表現――新しい美の典型③
  第八章 雁表現――新しい美の典型④
  第九章 孔雀表現――新しい美の典型⑤
  第十章 動的表現(鯉魚・瀑布・波濤・流水)――新しい美の典型⑥
  第十一章 人物表現――新しい美の典型⑦
  第十二章 応挙の写生図について――新出の「写生図貼交」屏風をめぐって


第三部 応挙の写生論
  第十三章 「応挙の写生」
  第十四章 円山四条派における装飾性――円山応挙を中心として
  第十五章 応挙の写生画――「しかけ」表現をめぐって
  結章 円山応挙論
  

初出一覧
あとがき
索引(作品名/人名)

紹介媒体

  • 「読売新聞」

    2017年12月16日

    紹介

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