平安時代陰陽道史研究
本体価格
8,500 円(税別)
在庫状況: 在庫あり

関連書籍

著者・編者略歴

やました・かつあき…1952年、千葉県生。青山学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(歴史学)。現在、大東文化大学東洋研究所兼任研究員・公益財団法人無窮会東洋文化研究所特別研究員。著書に、『平安時代の宗教文化と陰陽道』(岩田書院、1996年)『陰陽道の発見』(日本放送出版協会、2010年)

内容

陰陽道の日本的特質とはなにか?
その成立・展開期である平安時代を中心に、仏教・神祇信仰と並ぶ宗教としての陰陽道のあり方、陰陽師たちの天文観測技術や呪術・祭祀など活動の実態とその浸透、彼らの信仰などをさまざまな角度から明らかにする。
また、中国から伝来し陰陽道の背景となった諸典籍、その展開のなかで陰陽師たちが著し伝えた主な関連史料を、解説を付しながら幅広く紹介。
陰陽師が残した日記である『承久三年具注暦』の翻刻を収める。

目次

序 章 陰陽道の特質と関係典籍
 陰陽師の機能/陰陽寮の職務と陰陽道の成立/陰陽道の宗教的性格/陰陽道の基本文献

 第一部 陰陽道の成立とその展開 

第一章 陰陽道の成立と儒教的理念の衰退
 陰陽師の職務/陰陽道の成立と怪異/文章博士たちの分裂
第二章 陰陽道の宗教的特質
 陰陽道祭祀の特質/陰陽師の性格
第三章 陰陽道信仰の諸相―中世初期の貴族官人・都市民・陰陽師―
 貴族官人社会における陰陽道祭祀の浸透/都市民と陰陽師、大将軍信仰/陰陽師たちの信仰
第四章 密教修法と陰陽道
 密教星宿法の成立/尊星王法と園城寺/院政と密教修法
第五章 院政期の大将軍信仰と大将軍堂
 摂関貴族と大将軍信仰/『東山往来』にみる大将軍信仰/大将軍信仰と大将軍堂


 第二部 安倍晴明と天文家安倍氏 

第一章 安倍晴明の邸宅とその伝領
 晴明の邸宅に関する諸説/長承元年の晴明領地争論/晴明邸宅地の推定/泰親と土御門の地
第二章 安倍晴明の「土御門の家」と晴明伝承
 陰陽師晴明の評価/晴明の「土御門の家」/「土御門の家」の継承者/もう一つの晴明伝承
第三章 天文道と天文家安倍氏
 天文道の職掌/天文異変の基準「犯」と観測方法/天文家安倍氏の記録と家書/観測技能・精度の問題


 第三部 陰陽道と文献史料 

第一章 陰陽道関連史料の伝存状況
 陰陽寮のテキストと滋岳川人の著作/日時・方角関係/五行説・占術関係/祭祀関係/暦道関係/天文道関係/日記・文書・系図/賀茂・安倍両氏が伝え、失った史料
第二章 『承久三年具注暦』の考察
 諸本について/天理本の日次記について/付、『承久三年具注暦』日次記の翻刻
第三章 『大唐陰陽書』の考察―日本の伝本を中心として―
 『大唐陰陽書』の伝来/暦注と『大唐陰陽書』/諸本とその伝来/延慶元年の中間朔旦冬至
第四章 宣明暦について―『高麗史』暦志と日本の伝本―
 日本の伝本について/伝本の性格/伝本と暦家賀茂氏
付 論 平安時代初期の政治課題と漢籍―三伝・三史・『劉子』の利用―
 大学寮と紀伝道の形成/平安初期の政治と漢籍の引用/嵯峨「藩邸の旧臣」と読書


あとがき
索引

紹介媒体

  • 『日本歴史』812号

    2016年1月1日

    水口幹記

    書評と紹介 

  • 『古代文化』67巻3号

    2015年12月30日

    繁田信一

    書評

  • 『東方宗教』127号

    2016年5月

    水野杏紀

    書評

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加