日本文学とその周辺
定価
9,240 円(税込)
本体 8,400円
在庫状況: 在庫あり

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著者・編者略歴

おおとり・かずま…1947年生,龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学,現在,龍谷大学文学部教授,『新勅撰和歌集古注釈とその研究』上・下(思文閣出版,1986年,編著),『詞源略注』(古典文庫,1984年,編),龍谷大学善本叢書31『中世歌書集』(思文閣出版,2013年,編)など

内容

龍谷大学仏教文化研究所の研究者陣による指定研究、「龍谷大学図書館蔵中世歌書の研究」(平成23~25年度)において問題になった諸点や、温めてきた問題の論文を三部構成にまとめた一書。
時代や分野が異なった専門領域をもつ各研究員により、研究テーマの和歌文学にとどまらず、多岐にわたる内容の論文を収録。

目次

第1部 文学篇
日本仏教と文学(石原清志)/「草の庵を誰かたづねむ」小考(若生 哲)/『源氏物語』玉鬘十帖における紫の上の位置づけ―錯綜するまなざしに着目して―(櫛井亜依)/『俊頼髄脳』の異名(鈴木徳男)/『嘉応二年十月九日住吉社歌合』伝本と本文考(安井重雄)/三百六十番歌合の式子内親王歌の世界―後鳥羽院撰者説をふまえて―(小田 剛)/藤原良経「吉野山花のふる里」考(小山順子)/源氏物語『奥入』における定家の「引歌」意識について(大取一馬)/土御門院の句題和歌―『文集百首』を通して―(岩井宏子)/後世における『沙石集』受容の在り方と意義―「思潮」としての『沙石集』―(加美甲多)/『源平盛衰記』と聖徳太子伝―巻第十「守屋成啄木鳥事」と巻第二十一「聖徳太子椋木」を中心に―(浜畑圭吾)/常縁原撰『新古今集聞書』から幽斎増補本への道程(近藤美奈子)/不産女地獄の表現史―差別と救済の思想―(田村正彦)/「李陵」考―表現等を巡って―(齋藤 勝)

第2部 書誌・出版篇
『和歌題林抄』古筆切の検討(続)(日比野浩信)/仏教と坊刻本仏書(万波寿子)/大田垣蓮月尼と平井家の交流について―醍醐寺の旧坊官家宛書簡をめぐって―(山本廣子)

第3部 歴史・思想篇
古代尺よりみたわが上代文物―薬師寺について―(關根真隆)/藤原道長の高野山・四天王寺参詣の道程(内田美由紀)/佛光寺本『善信聖人親鸞伝絵』の神祇記述について―付加された理由と役割―(吉田 唯)/地下伝授の相承と変容―墨流斎宗範―(三輪正胤)


執筆者紹介

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