大航海時代の日本と金属交易
定価
3,850 円(税込)
本体 3,500円
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大航海時代の日本と金属交易

別府大学文化財研究所企画シリーズ③

平尾良光 編

飯沼賢司 編

村井章介 編

  • 体裁
    B5判並製・224頁
  • 刊行年月
    2014年10月
  • ISBN
    978-4-7842-1768-7

日本図書館協会選定図書

内容

分析科学と文献史学の融合を目指す別府大学文化財研究所企画シリーズ第3弾。従来、金属(銅と鉄)は弥生時代に大陸から導入され、古墳時代末期に日本で生産されるようになって以降、国内で生産されつづけたといわれてきた。こうした「常識」にとらわれず、最新の鉛同位体比分析の成果から、日本の銅生産や中世~近世日本の金属流通のありよう、南蛮貿易の意義などに新たな視角を提示する。巻末に戦国時代関連資料の鉛同位体比一覧を掲載。

目次

はじめに

日本中世に使用された中国銭の謎に挑む――日本中世貨幣論の再検討――(飯沼賢司)
 コラム① 唯‘錫’史観――なぜ精銭を供給しつづけられなかったのか――(黒田明伸)
15・16世紀海洋アジアの海域交流――琉球を中心に――(村井章介)
 コラム② 琉球王国のガラスはどこで生産されたのか?(稗田優生・魯禔玹・平尾良光)
鉛玉が語る日本の戦国時代における東南アジア交易(平尾良光)
 コラム③ 16世紀後半のアユタヤ交易と日本(岡美穂子)
 コラム④ タイ ソントー鉛鉱山(平尾良光・魯禔玹・土屋将史・ワイヤポット・ボラカノーク)
鉛の流通と宣教師(後藤晃一)
 コラム⑤ サンチャゴの鐘(平尾良光)  
 コラム⑥ コンテナ陶磁のもつ意味(川口洋平)
金銀山開発をめぐる鉛需要について(仲野義文)
江戸時代初期に佐渡金銀山で利用された鉛の産地(魯禔玹・平尾良光)
大砲伝来――日本における佛朗機砲の伝播と受容について――(上野淳也)
 コラム⑦ マニラ沖に沈んだスペイン船サン・ディエゴ号が語るもの(田中和彦)
資料 戦国時代関連資料の鉛同位体比一覧(西田京平・平尾良光)


あとがき
執筆者紹介

紹介媒体

  • 『社会経済史学』82-1

    2016年5月

    櫻木晋一

    書評

  • 「西日本新聞」

    2014年11月2日

    紹介

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