一九世紀の豪農・名望家と地域社会
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6,000 円(税別)
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一九世紀の豪農・名望家と地域社会

福澤徹三 著

  • 体裁
    A5判・330頁
  • 刊行年月
    2012年07月
  • ISBN
    978-4-7842-1642-0

著者・編者略歴

ふくざわ・てつぞう……1972年福岡県生まれ。一橋大学大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。現在、すみだ郷土文化資料館専門員、埼玉学園大学非常勤講師、博士(社会学)。

内容

本書は19世紀の豪農・名望家と地域社会の関係を、上位権力(領主など)と都市と取り結ぶ関係にも留意しながら総合的に検討することにより、近世・近代移行期の特質を解明するための地域社会論の提起を目指すものである。中核的豪農と一般豪農の経営レベルの比較、金融活動の分析を中心に、畿内・信濃の地域間比較の視点も加え、その生業・営為を近世・近代を通じて明らかにする。

目次

序章 本書の課題と構成
  問題の所在
  残された課題
  本書の構成

第Ⅰ部 一九世紀の畿内における豪農金融の展開と地域社会状況

第一章 近世後期の畿内における豪農金融の展開と地域
  はじめに
  享和~天保期の金融活動
  天保後期~幕末期の展開
  おわりに
 
第二章 畿内の無担保貸付への私的所有権確立の影響
  はじめに
  近世との比較と概観
  明治三~一四年までの変化(発展期)
  明治一五~二六年の変化(衰退期・低迷期)
  岡田銀行の経営と貸付状況の分析
  おわりに
 
第三章 地域金融圏における地域経済維持の構造
 ―中核的豪農と一般豪農の関係分析を中心に―
  はじめに
  伊賀村と西山家の経営概観
  西山家の経営をとりまく環境
  小作地経営の編成過程
  貸付金の村内における機能と岡村岡田家との金融関係
  おわりに
 
第四章 幕末期河内の地域社会状況
 ―棉作から米作への転換と慶応期の社会状況の関係―
  はじめに
  幕末期岡村の社会状況
  文久期の仏供田池の堀添普請
  稲作率と棉作団地の関係
  小作人層の作付動向
  慶応期の肝煎制導入と小作騒動
  おわりに

補論 大坂本屋・正本屋利兵衛の「武鑑」「在方本」の出版活動
  はじめに
  天保六年の正本屋利兵衛の出版活動
  『大坂袖鑑』をめぐる神崎屋金四郎との類版出入
  丹南郡岡村岡田家における『便用録』
  おわりに


第Ⅱ部 信州における近世後期の金融活動

第五章 文化・文政期の松代藩と代官所役人の関係
  はじめに
  松代藩と代官所役人のやりとりの検討
  上徳間村用水普請における「正式」と「内々」
  今里村更級左門質地作徳滞出入における「内々」
  おわりに

第六章 近世後期の信濃国・越後国における豪農の広域金融活動
 ―更級郡今里村更級家を事例に―
  はじめに
  今里村と更科家の状況
  広域金融活動の概観と更科家の意識
  松代藩領への貸付の展開と文化一四年五月の状況
  証文形態の問題点と文政四~一三年の幕府評定所への出訴
  天保・弘化期の回収過程
  地域における質地金融の展開との比較

終章 本書の総括と今後の課題
  各章の内容の整理
  研究史上の意義と今後の課題


初出一覧
あとがき
索引(事項・人名・地名・研究者)

紹介媒体

  • 年報 近現代史研究 第5号

    2012年3月1日

    今村直樹

    新刊紹介

  • 『ヒストリア』第238号

    2013年6月

    東野将伸

    書評

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