内容

明治の啓蒙思想家・道徳運動家である西村茂樹の思想について、従来の「保守」と「進歩」という二項対立的な枠組みから脱却し、時代状況に応じた問題意識の変遷と主張の展開を、史料に基づいて跡づけることにより明らかにする。

目次

西村茂樹研究の視角
幕末・維新期における思想形成――歴史認識を中心に――
啓蒙思想家としての言論活動――「民権」と「仁政」――
文部省時代の教育思想――明治前期教育政策と西村――
『日本道徳論』の形成過程――国民道徳論の前期的形成――
「聖学」構想とその変容――『日本道徳論』の前提――
西村における道徳と国家――『日本道徳論』以後の道徳論の展開
日本弘道会とその支会――西村思想の裾野――
明治期「旧藩士」の意識と社会的結合――旧下総佐倉藩士を中心に――
近代日本思想史における西村茂樹

 あとがき
 索引(人名・事項)

紹介媒体

  • 『弘道』3・4月号(第1065号)

    2010年4月30日

    土田健次郎

    読書案内

  • 『日本思想史学』第42号

    2010年9月30日

    河野有理

    書評

  • 『日本史研究』第586号

    2011年6月20日

    見城悌治

    書評

  • 『日本歴史』第771号

    2012年8月1日

    菅原光(専修大学法学部准教授)

    書評と紹介

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