著者・編者略歴

しらさき・けんじょう・・・1941年京都・顕岑院に生.京都大学大学院文学研究科修士課程(宗教学仏教学専攻)修了.密教図像学会常任委員.京都花蓮研究会会長.神戸女子大学教授.『蘭室藤村正員年譜考』(思文閣出版,2003年).

内容

藤村庸軒(1613-1699)は、儒者・儒学者であり、漢学・和学にわたる広い教養と、卓越した美的センスにより、漢詩・和歌・作庭・花道・茶具の製作に才能を発揮した。多くの文人墨客との交わりをその詩集に書き残している。また、創意工夫による独自の茶の技を展開し、道としての解脱に至り、庸軒流茶道を完成させた。本書は、庸軒の生涯の動向を、文献学的方法にもとづき歳ごとに明かした異色の年譜考。茶道を軸とした近世文化史の魅力を余すところなく伝える一書。

目次

上巻
  天正三年~天和二年

下巻
 天和三年~元禄一二年
 人名/文献・史料索引

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加