トウダイイガクブショダイソウリイケダケンサイ

東大医学部初代綜理池田謙斎

池田文書の研究(下)

池田文書研究会 編

  • 体裁
    A5判・口絵8頁/本文406頁
  • 刊行年月
    2007年03月
  • ISBN
    978-4-7842-1337-5

内容

*池田謙斎は、明治時代の医師(1841~1918)。東京大学医学部初代綜理、陸軍一等軍医をつとめ、明治10年代後半から宮内省侍医局長の任にあたり、、我が国最初の医学博士の称号を受けた。
*池田文書とは、池田謙斎の子孫にあたる池田允彦家に保存されていた約4000通の文書類をいう。内容は、東大医学部の前身である幕府医学所関係文書およびその関係者からの書簡、ならびに池田謙斎宛の書簡などである。本書は、東京大学中枢部・陸軍軍医部・宮内省侍医として関係のあった各宮家、同僚侍医、また患者としての華族や高級官僚などによる謙斎宛書簡を上・下2分冊で収録。医学史の分野のみならず政治史や宮廷史に寄与する資料である。
*下巻には、上巻に入れることの出来なかった著名人の書簡、池田謙斎の出身地新潟の姻戚関係、入沢達吉や竹山屯の書簡、池田多仲・謙斎の辞令や公的文書を収めた。書簡は発信者(68名)別にし、医家・医療関係者、官僚・貴顕、親戚に分類。発信人の略歴をつけ、各書簡には簡単な注を付した。参考文献、人名索引、目録を収録したCD付き。

目次

第Ⅰ編 医家・医療関係者
赤星研造/石神良策/入沢恭平/入沢達吉/大沢謙二/緒方拙斎/樫村清徳/加藤照麿/北尾漸一郎/北里柴三郎/花岡(桐原)真節/後藤新平/佐々木東洋/佐藤尚中/佐藤進/実吉安純/清水郁太郎/高木兼寛/高橋正純/高松凌雲/竹山屯/田代基徳/橘良詮/長井長義/永坂周二/永山盛輝/坪井為春/長谷川泰/原桂仙/渡瀬正造/脚気病院/E・ベルツ
第Ⅱ編 官僚・貴顕
伊藤博文/犬飼厳麿/犬養毅/井上馨/井上毅/井上哲次郎/岩倉具視/岩倉具定/榎本武揚/大隈重信/大倉喜八郎/大山巌/香川敬三/桂太郎/木戸孝允/黒川通軌/児玉少介/西郷従道/佐々木高行/佐野常民/品川弥二郎/杉孫七郎/外山正一/高崎正風/伊達宗城/田中光顕/田中不二麿/田中芳男/辻新次/徳大寺実則/中江篤介(兆民)/中村正直/西村茂樹/乃木希典/浜尾新/平田東助/福地源一郎/細川潤次郎/前嶋密/槇村正直/松平慶永/松原新之助/箕作麟洋/元田永孚/森有礼/矢田部良吉/山尾庸三/山岡鐵太郎/山縣有朋/山科元行/山田顕義/渡辺洪基
第Ⅲ編 親戚
池田秀男/行田嘉門
第Ⅳ編 その他
備忘録/西洋医学所(種痘所)

  参考文献
  あとがき
  索引(人名・事項)

紹介媒体

  • 『古文書研究』第66号

    2008年9月1日

    真辺将之

    書評と紹介

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加