佐久間象山と科学技術
本体価格
7,600 円(税別)
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内容

佐久間象山は、西洋の科学技術導入による国力増強を主張し幕末の諸藩に大きな影響をおよぼした人物として知られているが、実際に象山が行ったさまざまな科学的な試みについてはこれまであまり重要視されず、科学者としての象山像については未解明の部分が多かった。
象山は本当に科学技術に関わる知識を有していたのか、またその「知識」を活用した「実践」はうまくいったのであろうか ―といった象山の「知識」と「実践」をめぐる問題について具体的に分析し、幕末における科学技術の受容と水準を解明する。
象山や松代藩が購入した膨大な蘭書を博捜し、象山が「蘭書では、ないしは西洋ではこのように言われている」と語る内容について、本当に蘭書の中に記載があるのかどうか、あるとすればその該当記述はどの部分か、丹念な検証と器機類の実験によって明かす。

目次


本書の課題
これまでの研究
本書の構成

第1章 軍備の充実における科学技術の利用
1 大砲の運用と鋳造
大砲の運用
大砲の鋳造

2 ベウセルの砲術書が与えた影響
ベウセルの砲術書
大砲の寸法や大砲の運用
砲弾の運動
『砲学図編』
砲台
砲術に関する象山の知識

第2章 殖産開発における科学技術の利用
1 ガラス作り
ガラス作りの経緯
幕末期のガラス製造
ショメルの百科事典の利用
実際に作ったガラス

2 カステレインの化学書と殖産開発
カステレインの生涯
『化学・自然学実践』と『舎密開宗』
『理論的・実用的化学』と『カステレイン硝子製造篇』
黒川良安から口授を受けた蘭書
『化学・自然学実践』と三ヵ村の温泉の水質分析
化学が与えた影響

第3章 蟄居中における科学技術との関わり
1 入手を希望した蘭書
蟄居中の関わりをさぐる理由
自然科学や工学に関する分野
軍事に関する分野

2 ソンメルの窮理書
ソンメルの窮理書の入手
ソンメルと呼ばれた書物
ソンメルの窮理書の国内での利用
象山が手に入れたソンメルの窮理書
天空を詠んだ漢詩
「地震予知器」(「人造磁?」)
ソンメルの窮理書からくみとったもの

3 電気治療機の製作
製作の動機を与えた書物
電気治療の分解・調査
国内で実存する電気治療機
象山が製作した電気治療機
電気治療機に使われた電池
電気治療機の意味するもの

付録:真田宝物館所蔵洋書

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