1945年岐阜県生。1970年名古屋大学文学部美学美術史専攻卒業。京都府立総合資料館、京都国立博物館、文化庁美術学芸課主任文化財調査官、和歌山県立博物館館長を経て、現在京都国立博物館名誉館員。著書に、『院政期の仏像』(共著、岩波書店、1992年)、『平安時代彫刻史の研究』(名古屋大学出版会、2000年)、『神像の研究』(思文閣出版、2022年)、『神像の研究Ⅱ』(思文閣出版、2024年)など。
シンゾウノケンキュウ
神像の研究Ⅲ
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体裁B5判・362頁
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刊行年月2026年08月
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ISBN978-4-7842-2134-9
著者・編者略歴
内容
神像の歴史を振り返ると、神仏習合現象がその成立に大きくかかわっており、次いで中世に盛んになる本地垂迹説は、神・仏を同一視することにより、その複合的形体を生み出してきた。これまでの神像史研究において、記紀神話の神々や祖先神・地域神のみならず、奈良時代からの修験道・陰陽道の神々についても言及されてきたが、それらは区別されずに一括して同じ神像として扱われてきた。
そのような現状に鑑み、本書では神仏習合・本地垂迹説による神像と、修験道・陰陽道の神像との差を明確にすべく、別々の部を設けて、わが国の神像史をひもとく。そのほかに、重要作品についての各個研究、および神像の周辺領域である動物彫刻、仮面、古神宝にもそれぞれ一部を与え、『神像の研究』三部作の完結とする。
目次
Ⅰ 各個研究
1 松尾大社の神像―秦氏の祖神と外来神―
2 八幡三神像と行教―大安寺八幡宮、薬師寺八幡宮、御調八幡宮―
Ⅱ 修験道、陰陽道の神像
3 金剛蔵王と蔵王権現(再論)
4 神童寺の修験関係遺像
5 立山明神から立山権現へ―立山帝釈天権現の成立―
6 銅造日光三所権現像について
7 大将軍八神社の陰陽道神像
8 馬場南遺跡(神雄寺跡)の性格
9 十世紀の神像・肖像
Ⅲ 本地垂迹思想と造像
10 宮寺の形成と本地垂迹思想
11 石清水八幡宮下院極楽寺伝来の阿弥陀如来像
12 長安寺太郎天像と観想
13 大神神社の大黒天像―オホモノヌシ命、大国主命、大黒天―
14 "宇賀弁才天"と江島
15 市比賣神社の幼児を抱く女神像
Ⅳ 動物表現
16 美術史資料としての動物彫刻
17 香川・水主神社の人面師子(一対)、師子狛犬(三対)
18 備中・吉備津神社の師子狛犬―獣表現の中世的展開―
19 京都御所清涼殿安置の師子狛犬
20 神馬考―新城・石座神社像を中心に―
21 二十八部衆の動物標幟―五部浄居天像をめぐって―
22 東寺舎利会と八部衆面
成稿一覧/あとがき/索引