内容

神社の境内などで見かける「遥拝所」と刻まれた石碑は、今日の我々の生活のなかではほとんどその意味を失っている。しかしながら、その石碑が建立された背景を探るなかで、この遥拝所碑は一九四五年までの日本人の生活と精神を大きく規制した「遥拝」の歴史を今も我々に伝えるものであることが明らかになっていく。
本書は、遥拝所および遥拝儀礼の歴史をたどる中で、近代における民衆の生活文化と天皇制がどのような関係性を持つに至ったのかを具体的に明らかにすることを試みる。

目次

第1章 近代の遥拝と遥拝所
第2章 開港地の遥拝所
第3章 明治前期の東京府内の遥拝所
第4章 遥拝所と公園
第5章 開成山遥拝所
第6章 神宮教会と遥拝所
第7章 遥拝所の制度史
第8章 明治天皇の大喪と遥拝儀礼
第9章 遥拝をめぐる事件史
第10章 滋賀県東南部における近代遥拝所
第11章 奈良県下における近代遥拝所
第12章 昭和四年伊勢神宮遷宮とカトリック系学校における遥拝問題
第13章 宮城遥拝

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加