内容

これまで勅封のため全容が不明であった東山御文庫を中心に、近世の禁裏文庫所蔵の写本や、公家の諸文庫収蔵本に関する論考・史料紹介・データベースを収載するシリーズの第八輯。

目次

序 二十二年間にわたる大型科研の終了にあたって(田島 公)

第一部
東アジアの目録学伝統と近年における日本の前近代文庫研究(ジェイスン・ウェッブ)

第二部
讃岐国司解端書(いわゆる「藤原有年申文」)の再検討(小倉慈司)
明治大学図書館所蔵三条西家旧蔵本『除秘鈔』の基礎的研究(田島 公)
非摂関の太政大臣―九条家本「被任太政大臣其闕以他人任大臣例」から(小塩 慶)
「水落地蔵」の納入品からみた鎌倉初期の東国と東北―愛知県津島市西光寺所蔵地蔵菩薩立像を中心として(川尻秋生)
寛政度内裏造営に関する史料の検討―承知帳・伺帳を中心に(新井重行)

第三部
宮内庁書陵部所蔵 九条家本『春日行幸類記』・『石清水八幡宮幷賀茂社行幸記』―『中右記』・『永昌記』抜書(太田克也)
宮内庁書陵部所蔵九条家本『定能卿記部類』二「臨時行幸上」(藤原重雄)
九条道家筆『春除目次第』の紹介と翻刻(海上貴彦)
東山御文庫「琵琶相承系図」について 附翻刻(三島暁子)
『院中御湯殿上日記』(天正一六年七月・八月記)の紹介(遠藤珠紀)

第四部
東山御文庫本マイクロフィルム内容目録(稿)(3)(小倉慈司編)

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