内容

発掘調査によって出土した考古遺物から、仏教・儒教・神祇信仰・陰陽道など諸宗教の古代の姿や信仰の実修を考察。遺跡の種類や意味、出土状況等を考察する考古学と、資料に記された文字を読み解く文献学、ふたつの知見で古代文化に迫る。

目次

序章

第一部 出土文字資料にみる仏教の地域的展開
第一章 古代東国出土線刻文字資料にみる仏教経典―古代集落における経典読誦の実態―
第二章 古代東国出土紡錘車刻書の仏教的願文―埼玉県皀樹原遺跡出土資料の釈義―
第三章 出土文字資料にみる古代仏教弘通の地域的実態
―関東地域出土の線刻紡錘車を中心に―
第四章 仏教願文刻書土器とその背景―聖原遺跡出土資料の検討―
第五章 宮ノ本遺跡買地券にみる仏教語―大宰府官人の信仰と系譜―

第二部 出土文字資料と宗教信仰の実修
第一章 仏教伝来期の経典とその系譜―出土文字資料による検討―
第二章 土塔出土刻書須恵器の検討
第三章 日本古代の「酒」字墨書土器と在地仏教
第四章 五方龍関係出土文字資料の史的背景
第五章 平安京出土「神油幡身」木簡―釈読と史的背景―

第三部 出土文字資料と宗教文化の展開
第一章 墨書土器の吉祥語と史的背景―「天福来」の検討を通して―
第二章「孝酒」墨書土器の史的環境―武蔵国府関連遺跡出土資料の検討―
第三章 古代祭祀習俗における神の側面―出土文字資料と文献にみえる石神―
第四章 竈神にみる都と鄙―考古資料と古記録の検討―
第五章 陰陽道関係考古資料の基礎的考察
 
終章

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