メキシコマンガイストリエタ

メキシコ漫画イストリエタ

民俗文化としての漫画表現

アルバロ・エルナンデス 編

  • 体裁
    A5判・400頁
  • 刊行年月
    2022年02月
  • ISBN
    978-4-7842-2029-8

内容

本書は日本においてメキシコ漫画「イストリエタ」を初めて本格的に紹介し、かつイストリエタ研究のための重要なテーマや作者に関する一次資料も提供する。漫画表現研究の分野と日本漫画研究の分野において、重要な貢献をすることが期待できる。

社会のなかで、大衆の生活や思想と深く結びついて描かれ、受容された民俗文化の表出としてのメキシコ漫画のあり方を紹介し、イストリエタ研究の先駆者バルトラ氏、アウレコエチェア氏、イストリエタ博物館館長ソト氏による主要作品の解説のほか、国際比較研究の視点をふまえた国内研究者の論考を収録。
また京都国際マンガミュージアムで開催された『メキシコの知られざる大衆漫画「イストリエタ」』展(2019年12月~2020年2月)の成果も含む。

目次

I メキシコ・イストリエタの(再)発見

1 メキシコの知られざる大衆漫画「イストリエタ」―民俗文化としての漫画表現(アルマンド・バルトラ | Armando Bartra, ファン・マヌエル・アウレコエチェア | Juan Manuel Aurrecoechea 訳:ゲン・レオナルド・オオタ・オタニ | Gen Leonardo Ota Otani)
2 イストリエタ・サルバヘからグラフィック・ノベルへ―移行期におけるメキシコ大衆コミック(ファン・マヌエル・アウレコエチェア 訳:ゲン・レオナルド・オオタ・オタニ)
3 大衆の読み物 偉大なる「バジェナ・イルストラーダ」の誕生、その栄光と衰退―メキシコのイストリエタをめぐる歴史叙述 木版画からインターネットまで(アルマンド・バルトラ 訳:小林貴徳 /アルバロ・ダビド・ エルナンデス・エルナンデス | Alvaro David Hernandez Hernandez)
4 メキシコのイストリエタ雑誌の歩み(ルベン・エドゥアルド・ソト・ディアス | Ruben Eduardo Soto Diaz 訳:ゲン・レオナルド・オオタ・オタニ)


Ⅱ イストリエタを読む―日本漫画との対話から

5 メキシコのイストリエタでのメミーン・ピンギンの初登場―メキシコ漫画博物館収蔵作品紹介手記(文・編集:ルベン・エドゥアルド・ソト・ディアス 訳:ゲン・レオナルド・オオタ・オタニ)
6 大衆漫画から考察する日本とメキシコの40年代半ばの社会の変動の描写―アルベルト・カブレラ作画の『Almas de Nino』と井上一雄の『バット君』の比較(ゲン・レオナルド・オオタ・オタニ)
7 ホセ・G・クルスの自叙伝の手記―エドゥアルド・ソトによる補遺(加筆・編集:ルベン・エドゥアルド・ソト・ディアス 訳:ゲン・レオナルド・オオタ・オタニ)
8 フォトモンタへがもたらした「ハーフリアル」―馴致される身体、運動、写真(山本忠宏)
9 メキシコの怪奇ホラーのイストリエタ(文・編集:ルベン・エドゥアルド・ソト・ディアス)
10 『オルメド通りの伝説』翻訳をめぐって (マリア・デル・カルメン・バエナ・ルピアニェス | Maria del Carmen Baena Lupianez)
11 ホラー・イストリエタの展開と貸本怪奇マンガ―ジャンル的想像力のローカルな馴致をめぐって(雑賀忠宏)
12 メキシコのイストリエタでのチャロの誕生(アルバロ・ダビド・エルナンデス・エルナンデス)
13 イストリアからイストリエタへ―ホセ・G・クルスの『アデリータ・イ・ラス・ゲリヤス』(アービング・エミリオ・カルデロン・ガルシア | Irving Emilio Calderon Garcia)
14 「チャロ」イストリエタにみる英雄像 ―白戸三平の『忍者武芸帳』の世界観から見たアスエラの『虐げられし人々』とビヒルの『エル・パヨ』(アルバロ・ダビド・エルナンデス・エルナンデス)
15 イストリエタ試論―都市民俗とフォーディズムの闘争として(大塚英志)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加