内容

藩立医育施設は江戸時代、諸藩が競って設立した藩直営の医学教育施設である。これまで個別の施設の研究はかなり行われてきたが、その全体像は依然謎に包まれている。
本書はこの施設が医学の近代化上かけがえのない役割を果たしたのではないかとする想定の下、現代医学の一研究者が自由に、その構造と機能を調査・研究した記録である。

一般の人々には不慣れな古文書の資料を敢て多用し、読み下し文で愉しんでいただけるよう工夫を凝らしている。その結果、本施設の全体像がリアルとなり、医学教育史上の位置づけも行われた。本書は現代の医学教育の刷新に取り組む人々だけでなく、医学史に関心のある人々にも広く興味を持っていただけるだろう。

目次


第一章 江戸時代の医学医療
第二章 藩立医育施設の構造と機能
第三章 西洋医学(蘭方)の導入
第四章 遊学制度の運用
第五章 保健医療機能
第六章 藩立医育施設の盛衰
第七章 藩立医育施設の医学教育史的評価
あとがき

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