コンジャクモノガタリシュウノセイリツトタイガイカン

『今昔物語集』の成立と対外観

荒木浩 著

  • 体裁
    A5判上製函入・432頁
  • 刊行年月
    2021年11月
  • ISBN
    978-4-7842-2015-1

内容

平安末期に成立したとされる説話集『今昔物語集』と、その成立に直接的に影響したとされる11世紀の源隆国「宇治大納言物語」。それぞれの成立環境を主な分析対象に据え、対外観という視点のもと、古代・中世説話集の成立をめぐる仏教文化史の潮流を論じる。

目次

はじめに―対象としての説話集史素描
序 論 仏教文学としての説話集と対外観

第一部 古代説話集の成立と対外観
第一章 仏教類書の影響と説話集の存立―「諸教要集」をめぐって
第二章 『三宝絵』の捨身と孝―尊子内親王をめぐる
第三章 投企される〈和国〉性

第二部 源隆国と「宇治大納言物語」―説話集と作者の環境
第一章 源隆国の才と説話集作者の資質―研究史再考から「宇治大納言物語」へ
第二章 源隆国晩年の対外観と仏教―宇治一切経蔵というトポスをめぐって
補 論 藤原忠実の「家」と「父」そして「子」―言談・説話の中の院政期

第三部 『今昔物語集』の成立と宋代
第一章 『今昔物語集』成立論の環境―仏陀耶舎と慧遠の邂逅をめぐって
第二章 『今昔物語集』の成立と宋代―成尋移入書籍と『大宋僧史略』などをめぐって
第三章 かへりきにける阿部仲麻呂
第四章 『今昔物語集』の宋代観と和歌逸話の形成

補 論 編纂動機と逸話配列―紀貫之の亡児哀傷と『国文学史講話』をめぐって
終章 世界叙述と説話文学史―矜恃する和語

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