東寺百合文書 第十四巻
本体価格
13,500 円(税別)
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内容

東寺百合文書とは、東寺に襲蔵されてきた、奈良時代から江戸時代初期まで約九百年にわたる、総数一万八千点・二万七千通におよぶ日本最大の古文書群である(2015年ユネスコ世界記憶遺産に登録)。本史料集には「ひらかな之部」刊行中の『大日本古文書』未収録の「カタカナ之部」を翻刻。2年ぶり待望の第14巻。


●メッセージ●
東寺百合文書とは、東寺(教王護国寺)に伝来した日本中世を中心とする約2万5千通からなる文書群である。その名称は加賀藩第5代藩主前田綱紀が文書を納めるために百個(百合)の桐箱を東寺に寄付し、以後これらの箱で文書が保存・管理されてきたことに由来する。昭和42(1967)年、文化財保護を目的に京都府が購入し、現在は京都府立京都学・歴彩館が所蔵している。近世以来の優れた管理体制のもとで伝来したことや、文書の全点がweb上でデジタル公開されていることなどが評価され、平成27(2015)年にはユネスコ「世界の記憶」に登録された。

その内容は、東寺が管理した荘園の様相、僧侶の宗教活動、時々の政治状況・社会風俗など多岐にわたり、中世の日本社会を総合的に解明するうえで必要不可欠な文書群として知られる。このため関連する研究も膨大だが、文書群の持つ豊かなポテンシャルはなお尽きることはなく、今後も引き続き多くの人々の関心を喚起するとともに、多様な角度から調査・研究が積み重ねられてゆくだろう。

令和3(2021)年1月16日(土)から3月7日(日)までの間、京都府立京都学・歴彩館では、中世荘園の様子を描いた「差図」にスポットを当てた展示「描かれた中世―差図の世界―」を開催する。文字資料にとどまらない東寺百合文書の奥深さをこの機会にじっくり体感していただければと思う。
(京都府立京都学・歴彩館資料課主事 松井直人)

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