著者・編者略歴

はまさき・かなこ・・・神戸市出身。京都大学文学部(美学美術史学)卒業。東京大学大学院(表象文化論)博士課程修了。学術博士。公益財団法人有斐斎弘道館の代表理事であり、伝統文化プロデュース連を主宰。専修大学文学部准教授。京都観光おもてなし大使など、多方面で活動。著書に『ふろしき』(パイインターナショナル、2011年)、共著に『京の花街―ひと・わざ・まち』(日本評論社、2009年)、『京菓子と琳派』(淡交社、2015年)、『平成のちゃかぽん』(淡交社、2017年)ほか。

内容

香道は、日本文化の隠れた頂点である。
本書は、香道研究にとって最も重要にもかかわらず、最もあいまいにされてきた、香道成立にいたる過程とその美学を、「王権」と「連歌」の切り口から解き明かす。香道史の空隙を埋めるとともに、日本人にとって香りとは何かを再考する。


■担当編集者より■
香道の研究書として本書がきわだっている点は、香道の始原から分け入って、その深層にある思想的な背景へと、追究しているところです。
また、難解な香道の世界を解するうえで鍵となる連歌(これも難解ですが)についても、大きくスポットがあてられています。
個人的におすすめしたい読みどころとして、とりわけ第Ⅱ部第1章の『五月雨日記』をベースに描かれる、歌と香を往還する巧みな言葉遊びの世界を、ご堪能ください。

目次

Ⅰ香と王権
 第一章 「太子」の誕生
   名香「太子」/香木伝来神話の変転/香る仏像
 第二章 蘭奢待と王権
   足利三代の截香/織田信長の截香

Ⅱ香と連歌
 第一章 香の名付け―連歌的切断
   『五月雨日記』/『名香合』/連歌会と香
 第二章 香の起源神話と規矩の成立
   『香之記』/香伝来神話/規矩の成立
 第三章 名香と名香録
   名物と名香/名香リスト/香分類法

 香道人物関係図
 名香一覧
 あとがき
 香道関係人物・資料索引

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