著者・編者略歴

やぎ せいや・・・1958年京都市生まれ.同志社大学大学院修了.博士(文化史学).京都府立医科大学准教授.著書に『太平記的世界の研究』(思文閣出版),論文に「『医は意なり』の思想系譜」(『醫譚』復刊第89号)など.

内容

奈良時代に貧窮病者を救済するために設置された施薬院。明治維新から大正にかけて、施薬・施療のために人生をかけた安藤精軒。
貧困者への医療普及を目指した精軒がとった手段が「施薬院」の復興であった。
一個人の施薬場から始まった行動は多くの人々の協力を得、慈善事業として拡大していった。
「施薬院」を中心として京都医界の歴史を描き出し、近代化していく日本の一側面を考察する。

目次

序――施薬院再興前史――

第一章 東三本木治療場の創設
 安藤精軒の生い立ち
 北方での精軒
 京都での精軒
 水西荘での施療

第二章 施薬院の再興
 京都医会の創設
 施薬院設立協会の発足
 保徳院での施療
 施薬院協会への移管

第三章 施薬院の発展と終焉
 入信院での施療
 入信院南隣地への移転
 聚楽病院跡への移転
 施薬院の閉鎖

安藤精軒・施薬院関係年表
あとがき
図版一覧
索引

紹介媒体

  • 「京都民報」

    2013年12月22日

    読書(紹介)

  • 『醫譚』第98号

    2013年12月15日

    寄贈本の紹介

  • 『日医ニュース』

    2014年3月5日

    書籍紹介

  • 『京都医報』No.2024

    2014年3月1日

    奥沢康正

    紹介

  • 『科学史研究』No.271

    2014年10月24日

    木下知威

    紹介

  • 『京都部落問題研究資料センター通信』37号

    2014年10月25日

    田中和男

    紹介

  • 『日本医史学雑誌』60巻4号

    2014年12月20日

    紹介

関連書籍

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