風俗絵画の文化学Ⅱ
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風俗絵画の文化学Ⅱ

虚実をうつす機知

松本郁代 編

出光佐千子 編

彬子女王 編

  • 体裁
    A5判・450頁
  • 刊行年月
    2012年03月
  • ISBN
    978-4-7842-1615-4

日本図書館協会選定図書

内容

風俗絵画とは虚実をうつす機知の媒体である――
美術史・歴史学・文学・文化人類学等を専門とする研究者が、それぞれの専門性を生かした風俗絵画分析を進め、粘り強く議論を繰り返して生まれた学際的文化研究。
絵画の制作に関わった人々の複雑に絡み合う視線の交錯を文化的に考察し、そこにあらわれた「機知」――虚実を往来する機微や感性の「かたち」――を明らかにしていく15篇。

目次

虚実をうつす機知―文化学研究の射程―   松本郁代

第1部 祝祭の視界と権力の描写
狩野内膳筆「豊国祭礼図屏風」論    廣海伸彦(出光美術館学芸員)
『帝鑑図説』と徳川将軍の〈中華〉        松島 仁(国華社)
神宮文庫蔵「祇園祭之図」について    八反裕太郎(頴川美術館学芸員)
  ―祇園祭礼図の成立に関する試論―
戦国期京都の祇園会と絵画史料      河内将芳(奈良大学教授)
  ―初期洛中洛外図を中心に―

第2部 他者の視線と日常の表象
風俗画              タイモン・スクリーチ(ロンドン大学SOAS)
  ―「浮きたること」を取り締まる―          
喝食の額髪  川嶋將生(立命館大学教授)
  ―「銀杏の葉」型額髪の意味をめぐって―  
浮世絵にみる江戸の園芸文化       日野原健司(太田記念美術館学芸員)
  ―植木売り・植木市・植木鉢―
浮世絵にみる他者の構築     鈴木桂子(立命館大学准教授)
  ―「唐人」という視点から考える―

第3部 表現の形象と古典の流通
池上本門寺所蔵「大江山縁起図屏風」小考  岡本麻美(山口県立美術館学芸員)
西川祐信の絵本と江戸の艶本           石上阿希(立命館大学PD)
  ―鈴木春信・北尾重政を中心に―    
初期団扇絵の事例と宝暦年間の弘法大師信仰の流行について
  ―墨摺団扇絵「弘法利生 水」、紅摺団扇絵「大師弘法御利生の水場」の紹介を兼ねて―              奥田敦子(墨田区文化財課)

第4部  作品の享受と意匠の変遷
池大雅筆 「瀟湘八景図」研究         出光佐千子(出光美術館学芸員)
  ―詩画一致の鑑賞方法から―
英一蝶「四季日待図巻」を読み解く    池田芙美(サントリー美術館学芸員)
  ―〈座敷芝居〉にみる江戸中期の芸能上演―
近代京都の光琳派意匠に関する一考察     坂口さとこ(京都造形芸術大学)
  ―浅井忠と神坂雪佳の比較から―
風俗画と京都                  彬子女王(立命館大学PD)
  ―京都商品陳列所の公式カタログに描かれた風俗画を中心に―



あとがき
英文目次
執筆者紹介

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