ジュウロクセイキイングランドノウソンノシホンシュギハッテンコウゾウ

一六世紀イングランド農村の資本主義発展構造

松村幸一 著

  • 体裁
    A5判・660頁
  • 刊行年月
    2011年06月
  • ISBN
    978-4-7842-1575-1

内容

故・松村幸一氏(大阪経済大学名誉教授)は、膨大な数にのぼる、16世紀イングランド農村における資本主義発展に関する論文を書き残されたが、2008年2月享年78歳で逝去され、その業績は分散したままになっていた。本書は、そのうち主要な論文をまとめた一書。戦後の大塚史学と、イギリス資本主義を含む各国資本主義の類型をめぐって激しく論争した中で生まれた諸論考を2部構成で収録。巻末に参考文献と索引を付した。

目次

はじめに(武 暢夫)

第Ⅰ部 イングランドの農業資本主義化をめぐる二つの対抗
第1章 「ケットの反乱」について
-本源的蓄積期の農民闘争-
第2章 封建制から資本主義への移行の形態
-第一次囲いこみ運動を中心として-
第3章 イングランド東部の農業ブルジョア化をめぐる二つの対抗

第Ⅱ部 イングランド農村構造-農民層分解を中心として-
第4章 サセックス臨時税課税簿(一五二四~二五年)の分析
一六世紀初頭イギリスにおける農業ブルジョア化との関連において-
第5章 バッキンガムシア臨時税課税簿(一五二四~二五年)の分析
第6章 ノーファク州ギャロウ郡臨時税課税簿の分析
第7章 レスタシア・ガスラクストン郡の諸階層とその動向
第8章 サファク州臨時税課税簿(一五二四~二五年)の分析
第9章 サファク州ベイバー郡の軍役調査記録(一五二二年)について
第10章 サファク州における民衆運動

あとがき(尾﨑芳治・本多三郎)
文献一覧

索引(用語/人名)

紹介媒体

  • 『西洋史学』244号

    2011年3月28日

    高橋基康

    書評

  • 『社会経済史学』78巻3号

    2012年11月

    國方敬司

    書評

  • 『歴史と経済』221号

    2013年10月

    米山秀

    書評

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