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伝統産業の成立と発展

播州三木金物の事例

桑田優 著

  • 体裁
    A5判・口絵2頁、本文300頁
  • 刊行年月
    2010年09月
  • ISBN
    978-4-7842-1523-2

著者・編者略歴

(くわた・まさる)昭和20年 神戸市生まれ.昭和48年 関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得.元神戸国際大学経済学部都市文化経済学科教授.【主要著書】『三木金物問屋史』(三木市商工会議所・全三木金物卸商協同組合,昭和59年)『播州高砂岸本家の研究』(ジュンク堂書店,平成元年)『日本近世社会経済史』(晃洋書房,平成12年)『近代における駐日英国外交官』(敏馬書房,平成15年)『諸事風聞日記』(敏馬書房,平成17年)ほか多数.

内容

兵庫県三木市の伝統産業、三木金物は近世後期に勃興し、現在にいたっている。本書は、流通機構の発達など社会的な背景にも着目し、三木金物が特産品として全国市場へ進出してゆく過程を跡付ける通史である。

目次

第一部 三木金物の成立と発展

第一章 近世後期における在郷町の変貌
三木町の成立/寛保~寛延期の三木町/化政期の三木町/交通の変化

第二章 近世三木町における前挽鋸鍛冶仲間の成立と発達
三木町前挽鋸鍛冶仲間の成立/三木金物の発達/三木町前挽鋸鍛冶仲間の発達/三木町前挽鋸鍛冶仲間の消長

第三章 近世後期における三木金物と大坂・江戸市場
三木金物の勃興と京坂の鍛冶職/三木金物の流通機構の整備/三木町における鍛冶職人の変遷/三木金物の流通機構の変化

第四章 金物仲買問屋と鍛冶職人
勃興期における金物仲買問屋と鍛冶職人/三木町金物仲買問屋仲間の成立と鍛冶職人/江戸市場への進出による金物仲買問屋の変化/諸鍛冶職人の変遷

第五章 第二次世界大戦前における伝統産業の発展と同業組合
明治前・中期の三木金物問屋/明治後期~大正期の三木金物問屋/昭和前期の三木金物/戦時経済下の三木金物

第六章 第二次世界大戦後における伝統産業の発展と同業組合
昭和20年代の三木金物/昭和30年代の三木金物/昭和40年代の三木金物/昭和50・60年代の三木金物

第二部 地場産業勃興と社会文化の発達

第一章 上州館林藩越智松平氏と飛び地領支配
越智松平氏の創出と変遷/「甲府支族松平家記録」とその飛び地領支配/三木町の支配

第二章 播州三木町の切手会所
三木金物の専売制/三木町切手会所の設立と運営/切手札の通用情況/上州館林藩の財政窮乏と生田万

第三章 近世における加古川の舟運
加古川舟運のはじまり/舟役米と運上銀/三木川通船/年貢米の輸送/諸物資の輸送と塩座の変遷

第四章 三木町金物仲買問屋の経営
作清家の成立と歴代当主/作清家の金物仲買問屋業における発達/作清家における土地集積の情況/作清家における利貸経営の進展

終 章  江戸時代における情報の発達と文化交流
江戸時代における経済の発達/通信の発達/庶民の知識欲の成長/文化人のネットワーク/江戸時代のコミュニケーションの諸相

 あとがき

紹介媒体

  • 『社会経済史学』77巻4号

    2012年2月

    天野雅敏

    書評

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