漱石と世界文学
定価
3,080 円(税込)
本体 2,800円
在庫状況: 残部僅少

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漱石と世界文学

坂元昌樹 編

田中雄次 編

西槇偉 編

福澤清 編

  • 体裁
    四六判・口絵1頁、本文260頁
  • 刊行年月
    2009年04月
  • ISBN
    978-4-7842-1460-0

日本図書館協会選定図書

内容

「世界文学において漱石をとらえなおす」という視点のもと、夏目漱石が世界文学を意識し、そこから多大な影響を蒙ったことの検証だけでなく、漱石がその後の日本文学を含め世界文学に与えたインパクトや、世界で漱石文学が翻訳のかたちでいかに受容されたのかなどをも見極める9篇。漱石ゆかりの熊本大学の教員を中心とした共同研究の成果。

目次

Ⅰ 漱石と東アジア

門前の彷徨──豊子?祥「法味」と漱石「初秋の一日」及び『門』──(西槇偉・熊本大学文学部准教授)
自失した者たちのめざめ──『坑夫』と楊逵『増産の蔭に─呑気な爺さんの話─』を中心に──(蕭幸君・台湾東海大学准教授)
「白雲」と「孤雲」──「眼耳双忘身亦失、空中独唱白雲吟」句をめぐって──(屋敷信晴・熊本大学文学部准教授)
韓国における夏目漱石研究の様相──日本での研究と関連づけて──(朴美子・熊本大学文学部教授)
漱石文学の影──<浪漫>をめぐる言説の系譜──(坂元昌樹・熊本大学文学部准教授)
Ⅱ 漱石と欧米、ロシア

存在への根源的な問い──『道草』を中心に──(田中雄次・熊本大学名誉教授)
漱石とハーンにおける「超自然性」(福澤清・熊本大学文学部教授)
フランスにおける漱石の受容について(濱田明・熊本大学文学部准教授)
「恐露病」の想像力──『それから』における<ロシア>──(溝渕園子・熊本大学文学部准教授)

『漱石と世界文学』の刊行に寄せて(?・元達郎)


※執筆者の所属は刊行時のものです

紹介媒体

  • 熊本日日新聞

    2009年6月5日

    金原理

    書評(文化面)

  • 比較文学 52巻

    2010年3月31日

    佐藤裕子

    書評

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