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著者・編者略歴

(いまたに あきら)・・・京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学.文学博士.国際日本文化研究センター兼総合研究大学院大学教授.2008年4月より都留文科大学学長に就任予定.【主要著書】『室町幕府解体過程の研究』(岩波書店,1985年)『守護領国支配機構の研究』(法政大学出版局,1986年)『室町の王権』(中公新書,1990年)『室町時代政治史論』(塙書房,2000年)

内容

国際日本文化研究センターでの研究の集大成として、編者が壮大な展望のもと組織した共同研究「王権と都市に関する比較史的研究」の成果。王権と都市の関連を検討する研究は、イブン=ハルドゥーンの問題提起以来、一部の例外を除けば理論的発展を欠き、地域的に偏りもあった。本書は日本、アジア・イスラーム、ヨーロッパの3領域から11篇の論文を収め、各時代・各地域での都市史のあり方を相互に比較検討し、「都市とは何か」という命題の解明に挑んだ一書。

目次

 はしがき 
 王権都市論の系譜(今谷明・国際日本文化研究センター教授)

Ⅰ 日本
 「山背遷都」の背景 ―長岡京から平安京へ―(仁藤敦史・国立歴史民俗博物館准教授)
 「庭」に関する一考察 ―大嘗宮を中心として―(金銀貞・東北大学大学院文学研究科博士後期課程)
 信長の本能寺“御殿”について(今谷明)
 近代の都市類型 ―横浜と上海―(加藤祐三・横浜市立大学前学長)

Ⅱ アジア・イスラーム
 インダス文明の都市と王権(宇野隆夫・国際日本文化研究センター教授)
 元大都の游皇城 ―「与民同楽」の都市祭典―(乙坂智子・横浜市立大学国際総合科学部准教授)
 マムルーク朝期メディナにおける王権・宦官・ムジャーウィル(長谷部史彦・慶應義塾大学文学部准教授)

Ⅲ ヨーロッパ
  一三世紀南フランスにおける誓約と文書―統治者と都市との関係構築の諸相―(図師宣忠・京都造形芸術大学他非常勤講師)
 中世王権の「首都」形成―チェコの君主たちとプラハ―(藤井真生・三重大学他非常勤講師)
 中世城壁から稜堡式城郭へ―一五世紀イタリアの軍事技術・建築家・君主―(白幡俊輔・京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程)

 あとがき
 共同研究会の記録

紹介媒体

  • 産経新聞 夕刊 1・10面

    2008年3月3日

    記事

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