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内容

華北に利権を求める日本。イギリス・アメリカ・ソ連を相手にしてどのような対応をしたのか。日本が世界戦争への道を歩んでゆく姿を明らかにする一書。

目次

序章 東アジア二〇世紀史の中の日本──帝国・敗戦国・経済大国──
 第一節 東アジア史の近代と現代
 第二節 東アジア史の二〇世紀──近代と現代の交錯──
 第三節 日本帝国の形成と植民地主義
 第四節 日中戦争から世界戦争へ
 第五節 敗戦・占領と日米同盟

第一章 日本陸軍の華北占領地統治計画について
 はじめに 
 第一節 『統治計画書』の位置
   1 「綱領」「永久計画」「年度計画」
   2 戦争の二つのケース
   3 その他
 第二節 『統治計画書』の中心部分
 第三節 占領地域の警備体制
   1 「第三章 要則」
   2 第四章「統治区域及管区」、第六章「警備及治安」
 第四節 占領地統治機関
   1 「統治部」の組織
   2 関東軍統治部、「満州国」政府との比較
   3 占領地統治の形式と統治組織
 第五節 占領後の経済政策
   1 資源の獲得
   2 統治費と金融
 第六節 占領地の交通支配
 第七節 その他
   1 立法・司法
   2 外  事
   3 宣  撫
   4 其  他
 おわりに
 附 支那駐屯軍参謀起案「宣伝計画(仮定)」(一九三七年七月八日)について

第二章 日中戦争と日英対立──日本の華北占領地支配と天津英仏租界──
 はじめに
 第一節 華北の「租界問題」──その一──
   1 華北における列強の経済勢力
   2 通貨戦争と天津英仏租界
   3 「門戸開放・機会均等の消滅」
   4 為替管理・貿易管理の導入
 第二節 華北の「租界問題」──その二──
   1 天津における抗日活動
   2 英租界当局の「取締り方針」
 第三節 北支那方面軍の対租界工作
   1 北支軍の「租界対策」
   2 第一次封鎖
   3 本間・ピゴット交渉
 第四節 天津英仏租界封鎖
   1 封鎖断行
   2 北支軍の目標
   3 租界封鎖の経済的効果
 第五節 陸軍中央部の「極東ミュンヘン」構想
   1 陸軍中央部の視点
   2 陸軍中央部の「極東ミュンヘン」構想
   3 陸軍中央部と北支軍
 第六節 日英東京会談
   1 イギリス政府の局地解決方針
   2 「日英交渉要領大綱」の策定
   3 首相・外務省・海軍・興亜院
   4 日英東京会談
 おわりに

第三章 一九三九年の排英運動
 はじめに
 第一節 日中戦争下右翼の戦争観・対外認識
   1 「聖戦論」・「世界戦争不可避論」 
   2 「防共」と「反英」─「聖戦論」の二契機
   3 「異端者」石原莞爾との対比
 第二節 日中戦争下最初の反英運動
   1 第一次反英運動
   2 防共強定強化運動
 第三節 「中間期」の運動
   1 概  観
   2 三八年夏の二つの対外運動
   3 日独伊軍事同盟締結要求運動
 第四節 一九三九年夏の反英運動
   1 運動の一般的分析
   2 大阪市における反英運動
   3 〈非右翼的要素〉の反英運動
   4 右翼の反英運動
 おわりに

第四章 日中戦争と帝国議会
 第一節 日中戦争の全面化と「戦時体制」の成立
   1 日中全面戦争
   2 民族解放戦争としての抗日戦争
   3 「戦時体制」とその「二元性」
 第二節 第一次近衛内閣と第七一帝国議会
   1 第七一議会と北支事変
   2 財政経済三原則と統制経済
 第三節 最初の戦時議会・第七二議会
   1 異例の勅語
   2 最初の戦時立法
 第四節 国家総動員法案と第七三議会
   1 「戦時内閣」と第七三議会
   2 国家総動員法案
   3 電力国家管理法案
   4 農地調整法案
 第五節 東亜新秩序と第七四議会
   1 平沼内閣の成立
   2 東亜新秩序声明と第七四議会
   3 宗教団体法案と米穀配給統制法案
 第六節 斉藤隆夫の反軍演説と第七五議会
   1 阿部内閣と第七五議会
   2 斉藤隆夫の反軍演説

第五章 日中戦争と陸軍慰安所の創設
 はじめに
 第一節 警察資料について
 第二節 陸軍慰安所の創設
 第三節 日本国内における慰安婦募集活動
   1 和歌山の誘拐容疑事件
   2 北関東・南東北での募集活動
 第四節 地方警察の反応と内務省の対策
 おわりに
 附 軍の後方施設としての軍慰安所
   1 陸軍慰安所は野戦酒保の附属施設
   2 経理将校の業務と軍慰安所
 
補論 江口圭一論──『十五年戦争小史』によせて──
 
あとがき
索引

紹介媒体

  • 『日本歴史』第755号

    2011年4月1日

    佐藤元英

    書評と紹介

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