日本図書館協会選定図書
 
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内容

大正後期に創始した民芸運動という工芸をめぐる文化運動と三つのやきもの産地との影響関係を中心に、外部者によって形成されたイメージや価値観を当該地域の人々が自らを客体化し活用しつつ地域文化を形成していくそのプロセスを検証し、また、近代以降の日本の工芸の持つ流動性・多様性を考察する。文化人類学、観光人類学、美術史学の成果をも取り入れた「産地」の文化地理学。

目次

緒 言
第1章 工芸と地域文化をめぐる文化地理学
第2章 民芸と地域―民芸運動の発生と民芸ブームの諸相から―
第3章 観光ガイドブックに見る工芸と地域―九州のやきものの場合―
第4章 維持される産地の伝統―大分県日田市小鹿田陶業と民芸運動―
第5章 産地変容と「伝統」の自覚―福岡県小石原陶業と民芸運動との接触を事例に―
第6章 陶芸家濱田庄司の場所へのまなざし
第7章 職人か、芸術家か―益子焼陶器産地の担い手の属性と技術習得過程をめぐって―
補 章 地域からの実践と民芸運動―三宅忠一試論―
結 語

紹介媒体

  • カーサブルータスvol.74(5月号)

    2006年4月10日

    中原慎一郎

  • 下野新聞

    2006年5月23日

    著者インタビュー

  • 民藝 8月号

    2006年8月

  • 歴史地理学 230号

    2006年9月20日

    湯澤規子

  • 地方史研究 57巻2号

    2007年4月1日

    西海賢二

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