日本図書館協会選定図書
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内容

柳宗悦の思想とその仕事は、近代日本が生んだユニークで価値のある業績であり、形をかえながら継承していく必要がある、という認識のもと、各世代の研究者が自由に問題意識を持ち、それぞれの視点・立場から柳宗悦像を論じる。国立民族学博物館で2000年から2年間にわたって行われた共同研究の成果。

目次

はじめに

第一章 柳宗悦像の再検討
 初期論文に見る後年の柳宗悦(尾久彰三)
 手紙のなかの柳宗悦(熊倉功夫)
 柳宗悦と鈴木大拙─近代をめぐる位相─(中見真理)
 二人の柳宗悦─テキストの背後をめぐって─(松井健)

第二章 内と外の視点
 柳宗悦─民衆の芸術回復に捧げた人生─(マーティン・コルカット)
 東は西、西は東─反近代主義と民芸の発見─(ウィリアム・スティール)
 民芸的なるものの誕生─アーナンダ・K・クーマラスワーミーとの比較を契機として─(金谷美和)
 民芸運動とバーナード・リーチ(鈴木禎宏)

第三章 民藝と工芸
 民具と民藝・再考─展示への視座が分けたもの─(吉田憲司)
 「工芸」の課題─柳宗悦の視点から─(土田眞紀)
 柳宗悦と朝鮮陶磁─茶道の継承と批判という視点から─ (竹中均)
 用と美─柳田国男の民俗学と柳宗悦の民藝を巡って─(笹原亮二)

第四章 地域からの視点
 地域からの実践という批判軸─三宅忠一試論─(濱田琢司)
 柳宗悦と倉敷─大原孫三郎との出会いを中心に─(小畠邦江)

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