日本図書館協会選定図書


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内容

文化史学の泰斗・笠井昌昭先生の退職を記念し、学恩・薫陶を受け研鑽を重ねてきた研究者たちの最新研究を収録。

目次

〔改稿〕神話と歴史叙述―記・紀から『太平記』へ―(笠井昌昭)

1 美術の深層

クスノキ像の制作と南朝仏教美術の伝播(大橋一章)
装飾文様史の課題(山本謙治)
『日本霊異記』にみる仏像観―平安初期彫刻の素材に関する一考察―(秀平文忠)
観心寺如意輪観音像と檀林皇后の夢(井上一稔)
滋賀竹田神社・神像二躯の制作年代について(土井通弘)
滋賀・野洲市福泉寺木造阿弥陀如来坐像像内銘文の検討―鏡宿周辺の造像環境―(髙梨純次)
信貴山縁起絵巻における「動き」「時間」の表現について─時間・運動表現と俯瞰法―(北康宏)
平安・鎌倉時代の“迎講阿弥陀仏”について─阿弥陀面から阿弥陀像へ(關信子)
往生者の肖像に関する一考察(岩田茂樹)
摩頂付属の風景―久遠寺所蔵釈迦八相図をいとぐちにして─(土井陽子)
《梅の花の人麿像》について(北原元秀)
聚楽第と聚楽第行幸が描かれた洛中洛外図について―尼崎本洛中洛外図の概要と構図の検討(伏谷優子)
岸駒筆浄福寺方丈襖絵と寛政期の岸駒について(岩佐伸一)
島崎家伝来「書画帖」について(國賀由美子)
司馬江漢の洋風風景画の画題について─江漢が風景画に描いたものに関する考察(樋口穣)
松川半山筆肉筆風俗画にみる幕末維新期大坂の風俗動向(中野朋子)

2 文化の諸相

南朝〓室墓の墓室空間構成(坪之内徹)
「初期倭王権」の外交に関する一側面(細川修平)
飯積(泉)寺について─神奈備型の古代祭祀遺跡の一例として─(栗原弘)
能の幽霊・考(南本有紀)
大名庭園の研究と諸問題―岡山後楽園の場合―(神原邦男)
『暦花 八笑人』にみる服装の運搬機能(山名邦和)
京都療病院の創立(八木聖弥)
横井金谷のこと(石丸正運)

3 歴史の真相

僧尼犯罪の裁判・刑罰執行からみた古代の仏教と世俗の関係(蝉丸昌子)
古代政変の変質―武力から法へ─(蝉丸朋子)
天平十九年資財帳における書式の規範力について(三好直)
東大寺献物帳施入過程の再検討(沢田瞳子)
薬師寺最勝会の開始年について(難波謙一)
宇多・醍醐期における天皇家親子意識の変質(岩田真由子)
『聖徳太子伝暦』本文をめぐる諸問題―『太子行事奇蹤之書』と太子の発言―(光川康雄)
千観の浄土思想と行実について(滝沢幸恵)
文学作品からみる院政期の中国観―「中華」としての自己認識―(嶋本尚志)
『扶桑略記』所見「大富天神」再考(竹居明男)
清盛家家政の一断面―備後国大田荘関係文書を手がかりとしてー(髙橋昌明)
勧賞譲与による仏師の僧綱位叙任をめぐって(杉崎貴英)
隆海筆『御質抄』考―後七日御修法記の編纂をめぐって─(栗本徳子)
西山宝菩提院沿革考―その堂舎と僧侶・典籍―(松本公一)
鈴鹿家所蔵「万治二年九月十一日 神嘗祭使王うらぐし卜串」考証(加茂正典)

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