内容

大阪経済大学日本経済史研究所の創設者黒正巌博士の業績を、1930年前後におこる世界的な社会経済史学の興隆状況のなかで捉え直す第1部と博士の人となりを伝える第2部で構成。社会経済史学の原点を回顧することにより、新しい世紀への展望を考察。

目次

第1部 20世紀世界における社会経済史学の誕生と黒正巌 社会経済史学の萌芽と「挫折」  土肥恒之
-ドイツとロシアの場合、1880~1930年代-
「新しい歴史」へ向かって  竹岡敬温
-『社会経済史年報(アナール)』の誕生、そして黒正巌- 日本経済史学の成立・展開と黒正巌 大島真理夫
日本経済史研究所とイギリス「経済史学会」  松村幸一
-その創設のころ-

第2部 黒正巌の人と学 黒正巌先生の人と学問 山田達夫
-道理貫天地-
黒正巌博士 本庄栄治郎
研究所の思い出 本庄栄治郎
日本経済史研究所と黒正博士 菅野和太郎 『日本經濟史辭典』編纂の思い出 堀江保蔵
日本経済史研究所の思い出 上田藤十郎 あの頃のことなど 江頭恒治 研究所の思い出 宮本又次
黒正巌先生の学風と人物 宮本又次
黒正先生逝いて十年 三橋時雄
黒正巌先生と宮本又次先生 秀村選三
黒正巌先生と潟瓶の学統 作道洋太郎
黒正巌博士年譜および著書・論文目録

あとがき
執筆者紹介

紹介媒体

  • 日本経済新聞朝刊

    2001年5月6日

  • 読売新聞

    2001年8月8日

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