内容

作品の世界を構築しながら微妙に交差する虚構と実在。これまで等閑視されてきた『源氏物語』の地理的考察において創始的な意義を持つ研究論文を集成し、作品中に形象した地理的世界の把握を目指すアンソロジー。

目次

はしがき

1 序論
文学環境としての平安京 (玉上琢彌)
物語の風土 (長谷章久)

2 総論
物語の遺跡 (角田文衛)
物語の地理 (増田繁夫)
物語の地理 (加納重文)

3 北山
北山の位置 (大井重二郎)
北山のなにがし寺 (角田文衛)

4 京内の邸弟
夕顔の宿 (角田文衛)
桃園 (原田敦子)
雲林院と紫野斎院 (小山利彦)
藤壺の三条宮 (角田文衛)

5 二条院と六条院
二条院の位置 (森本茂)
制度としての地名 (増田繁夫)
光源氏のすまい (池浩三)
六条院の源泉 (高橋和夫)
復原図作成顛末略記 (玉上琢彌)
六条院復原図・第二案 (玉上琢彌)
六条院想定平面図 (池浩三)

6 宇治と小野
京都から宇治まで (奥村恒哉)
宇治十帖の舞台 (池浩三)
二つの小野 (福嶋昭治)

研究文献解題

あとがき

紹介媒体

  • 京都新聞・朝刊

    1999年9月5日

  • 日本歴史3月号

    2000年3月

    「新刊寸描」欄

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