内容

蓮如上人研究会は、蓮如上人の真の人間像を尾深く理解することを目的として宗派等を超えて結成された。

本書は蓮如上人500遠忌記念して、上人から学ぼうとする人々のおもいを集めて編まれた論集。根本義など教学上の問題にとどまらず、北陸・近江・四国や中国地方などの各地のつながり。伝記、民俗からみた蓮如上人、更には真宗寺院建築の特色や上人の作庭など、幅広いテーマを扱って読み易く書かれており、蓮如上人の真実の姿を伝える有意義な書となっている。

目次

【教学】
蓮如上人教学の根本義  (寺倉襄)
蓮如上人の他力論  (稲城選恵)
蓮如上人と安心決定鈔  (満井秀城)
蓮如上人と諸宗教  (星野元貞)
蓮如上人和歌集の考証  (籠谷眞智子)
蓮師の「御文」における敬語の接頭語「御」について  (藤原徳悠)
乱世における信濃善光寺と善光寺信仰  (牛山佳幸)

【地域】
蓮如上人と近江-特に堅田門徒と東近江衆について-  (細川行信)
蓮如上人と丹波真宗寺院  (吉田清)
四国地方における真宗集団の成立と発展  (橋詰茂)
西中国地方における真宗の発展過程  (児玉識)
蓮如上人と加賀・能登-関係資料と寺院由緒-  (濱岡伸也)
蓮如上人と庭園  (本岡三郎)

【伝記】
蓮如上人と一向衆  (大橋俊雄)
赤尾道宗と蓮如上人  (金龍教英)
管生の願正考 (金龍静)
蓮如上人と継母如円尼  (北西弘)
教行寺実誓影像とその周辺  (青木馨)

【社会】
民俗から見た蓮如上人  (伊東曙覧)
「講」の機能と村落社会構造-北陸地方を中心として-  (宇治伸)
本願寺顕如筆「讃頭」関係文書考-永禄・天正期年中行事-  (青木忠夫)
教団確立の基礎-蓮如上人の位置づけ-  (前田惠学)
北陸の真宗寺院本堂の空間構成とその特色  (櫻井敏雄)
蓮如上人と毛坊主  (千葉乗隆)


蓮如上人年譜

紹介媒体

  • 中外日報

    1998年3月24日

  • 朝日新聞・朝刊

    1998年3月29日

  • 京都新聞・朝刊

    1998年4月12日

    「出版あれこれ」欄

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