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寛永文化のネットワーク

『隔蓂記』の世界

冷泉為人 監

岡佳子 編

岩間香 編

  • 体裁
    B5判変・280頁
  • 刊行年月
    1998年02月
  • ISBN
    478420945X

多少汚れ・傷みがございます。予めご了承ください。

内容

『隔(メイ)記』を通して近世文化のルネサンスと呼ばれる寛永文化の華やかな展開を重層的にとりあげる。「ひと・つどう」「あそびと場」「もの・かたる」の3テーマに各10篇ずつ収録。カラー24頁のほか挿図多数。

目次

Ⅰひと・つどう
*鳳林承章と『隔メイ記』(岡佳子)
*初期幕政と鳳林承章(伊東宗裕)
*大工頭中井正知と近世京都の復興(谷直樹)
*狩野派と公家社会-支持層拡大へ向けて(小崎善通)
*土佐光起と禁裏絵所の復興(岩間香)
*御用蒔絵師(土井久美子)
*絵師伊藤長兵衛の二つの画業(田中敏雄)
*『隔メイ記』にあらわれた俵屋宗雪(中部善隆)
*寛永年間の朝鮮通信使と京都(松尾芳樹)
*洛北・円光寺の沿革-相国寺末から南禅寺末へ(伊東宗裕)

Ⅱあそびと場
*遊興空間から見た寛永期京都の空間構成(新谷昭夫)
*後水尾院の山上の茶屋(西和夫)
*茶屋に見る数寄の空間(日向進)
*金閣寺の遊楽(奥平俊六)
*修学院八景(岩間香)
*欄柯の時(泉万里)
*祇園祭りと海北友雪(岩間香)
*平家座頭の動向-鳳林の周辺(西岡陽子)
*寛永文化の茶の湯(岡佳子)
*鳳林承章と藤谷為賢-人麿図をめぐって(冷泉為人)

Ⅲもの・かたる
*狩野探幽と相国寺蔵「花鳥図」衝立(鬼原俊枝)
*『隔メイ記』にみえる絵巻物(原口志津子)
*唐物屋覚書-大平五兵衛と葛山長爾(岡佳子)
*『隔メイ記』にみる絵画需要の在り方(並木誠士)
*立ち上がる歌仙たち(田中英二)
*禁裏絵師・山本友我の活動(成澤勝嗣)
*『隔メイ記』のなかの伊万里(岩田久子)
*日記に記された漆(土井久美子)
*長谷川左近筆「三番叟図」の語るところ(脇坂淳)
*鳳林承章の遺言状(岡佳子)

シンポジウム「寛永文化のネットワーク」

紹介媒体

  • 日本歴史6月号

    1998年6月

  • 週刊読書人2245号

    1998年

    今泉淑夫

    印象に残った本

  • 芸能史研究143号

    1998年10月

    河内将芳

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