内容

長州藩の宝暦改革とその後の展開を、改革派の権力確立過程、藩財政と経済政策、検地の実態、西廻り海運の整備、撫育方と開作事業、などから意欲的に論じた一書。

目次

序  論

第一章 宝暦改革の前提
 一 毛利重就の家督相続と後継問題
 二 藩主毛利重就の権力確立過程
 三 藩政改革と改革派官僚

第二章  宝暦期の藩財政と経済政策
 一 大坂米切手訴訟事件
 二 藩財政と城下町資本
 三 藩札の発行

第三章 宝暦検
 一 検地の実施
 二 検地結果の分析

第四章 西廻り海運と港町の整備
 一 伊崎新地の開発
 二 中関新地の開発
 三 室積会所の設置

第五章 撫育方と開作事業
 一 鶴浜開作
 二 妻崎新開作

第六章 産業の開発と統制
 一 製糖業の開発
 二 石炭業の展開
 三 産物取立政策と石炭

補論 宝暦・天明期長州藩文教政策と越氏塾
 一 藩政改革と人材登用
 二 滝鶴台と明倫館教育の刷新
 三 越氏塾の藩校化

成稿一覧

あとがき
索引(事項・人名)

紹介媒体

  • 社会経済史学65-1号

    1999年

    天野雅敏

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