内容

江戸中期の国学者、歌人であり、宣長ら正統派国学者に対し神話の解釈方に新説をたてた富士谷御杖は、人間の欲念を以て生成の根元とし、その全うされる道として歌道・歌学を説いた。本書は、その御杖の家系から起こし、伯叔達の下での修学時代、学問思想形成の時代、世に入れられず病苦に苛まれた不遇の晩年と、56年の生涯とその思想を辿る伝記である。

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