内容

奈良県桜井市大神神社蔵の蕃山自筆の『三輪物語』を影印で収め、釈文と解説を付す。仲秋名月の夜、三輪山麗に神主、社人数人が集って座談をする設定で1624‐5年頃に書かれたもので、政治の頽廃、文化の衰微を憂え、日本文化の基層となった宮廷を盛時の姿に再興させたいという願いが込められていた。哲人蕃山の思想を知る好資料。n

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