第1回南方熊楠賞
第7回女性史青木なを賞特別賞
第18回山片蟠桃賞

内容

中世文学を平安時代の物語文学の堕落の結果と見て中世を文学史上の暗黒時代とする見解に疑念を抱く著者が、絵巻・絵草子など「中世・近世日本文化のユニークな産物」に注目し、視覚的表現や言語表現の新しいタイプを生み出した革命期としての中世を発見する、新鮮な日本文化論。著者はコロンビア大学ドナルド・キーン日本文化センター中世日本研究所長。

目次

もう一つの中世像を求めて
 歴史記述の問題点
 無外如大の場合
 生活の糧を求めて
 神仏の選択
 顧みられなかった者の声
 国民詩人の誕生-明石の覚一
 結語-新しい中世像のために

奈良絵本と貴賤文学
-国民性のルーツを求めて-

世界の中の「御伽草子」
 新しい出発点
 『ハムレット』と『小敦盛』

美術・文術・魔術
 絵と文-その機能と特質
 専門の障害
 百花繚乱
 社会的統一者としての絵

中世の遊行芸能者と国民文学の形成
 理論的骨組の再構成のために
 国民文学形成者
 結論

海外における絵解き研究
 序にかえて
 欧米における東洋絵解きの研究
 インドの絵解き
 中国の絵解き
 インドネシアの絵解き
 イランの絵解き
 結論

来世観の変容
-中世日本の文学と絵画における地獄・極楽・六道-
 はじめに
 古いパラダイムの検証
 文学に現れた死のイメージ
 絵画に見る死のイメージ
 地獄めぐり
 地獄破り
 恐怖のイメージの時代
 餓鬼
 結びに

矢立の納め
 朝鮮半島の絵解きを求めて
 文化とイメージ
 『女坂』


初出一覧
あとがき
所蔵者・写真提供者一覧(本文)
口絵解説
キーワード

紹介媒体

  • 京都新聞・朝刊

    1991年11月10日

    小峯和明

  • 史学雑誌101-2号

    1992年2月

    斉藤研一

    「新刊紹介」欄

  • 朝日新聞・朝刊

    1993年6月13日

    河合隼雄

  • 週刊朝日

    1994年5月7日

    司馬遼太郎

    「街道をゆく」

  • 京都新聞

    2000年4月2日

    瀬戸内寂聴

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