日本図書館協会選定図書

内容

フロイスの日本史をはじめ、イエズス会日本報告集や南蛮史料の研究で知られる著者が、精密な史料研究の合い間に折に触れて発表した小論・エッセイを収める。両洋から照らし出された事実の数々が、史家の冷静な眼が、キリシタン時代の国際的環境、異文化の出会い、人々の姿を語る。

目次

まえがき

Ⅰ 宣教と殉教
ザビエルの見た日本-イエスズ会の世界進出-
キリシタンの殉教
京都のキリシタンの史跡
日本におけるキリシタン宣教師の人員

Ⅱ 歴史の遭遇
日本人と西洋人の最初の出会い
日本・スペイン交渉史話
信長をとりまく国際的環境
大阪冬・夏の陣とヨーロッパ人
慶長元和遣欧使節
長崎と異国文化

Ⅲ 南蛮人の見た日本
異国人の目に映った日本の旅
フロイスが描いた幻の安土城
ヨーロッパ人の見た大坂
南蛮のバテレンと茶の湯

Ⅳ 史料と史論
タバコの日本伝来
南蛮史料における日本語

Ⅴ 南蛮雑話
大阪キリシタン史研究雑話
「キヨミズ」探訪の記
自由都市堺の文化
エヴォラ・リスボア・京都・長岡京を結ぶ秘話
千本閻魔堂の地獄絵
東博の謎の品
バテレンの荷札
南蛮料理
南蛮人の暦日
さらば、人力車
私の蔵書整理法
小倉遊亀画伯の踏絵
奇縁
高松・松田家四代の記

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加