18世紀の後半の幕藩公権力に取り組まれた教育的諸政策に思想的考察を加え、その教育史的意義を明らかにすると共に、そこで展開される思想と論理がいかなる構造と特質をもって近代の国家主義的教育政策に繋っていくかを解明する。19世紀日本の「教育爆発の時代」は、天明・寛政期にすでに始動していたとみる著書による意欲的な一書である。
定価
  6,380 円(税込)
  本体 5,800円
  在庫状況:
          品切
      
キンセイキョウイクシソウシノケンキュウ
近世教育思想史の研究
日本における「公教育」思想の源流
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  6,380 円(税込)
  本体 5,800円
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                体裁A5判・372頁
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                刊行年月1992年11月
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                ISBN4784205829
 
内容
目次
問題の所在
 「教育爆発」への始動と教育思想史の構想
序章
 儒学における教育思想の本的特質-朱子学を中心に-
第一章 荻生徂徠の教育思想
第二章 折衷学の教育思想-細井平洲を中心に-
第三章 天明・寛政期における徂徠学
      -亀井南冥の思想と教育-
第四章 亀井南冥の学校論と福岡藩校
第五章 寛政異学の禁をめぐる思想と教育
      -正学派朱子学と異学の禁-
第六章 国家主義的教育思想の源流
      -後期水戸学の国家意識と統合論-
終章
 結語-統合と教育を中心に-
紹介媒体
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史学雑誌110編12号
2001年12月