内容

『南北朝史論』によって南北朝史家としての地位を不動のものにした著者の永年の業績を新たな加筆・訂正を補って集大成。古文書・古記録を通して実証につらぬかれた歴史眼がすみずみまで窺える。第4巻「證註椿葉記」や第7巻「風塵録」は貴重な史料の紹介・翻刻である。

目次

第一章 南北朝の原因
 南北朝の現象
 両統迭立
 公武の対立

第二章 南北朝の成立
 元弘の乱
 建武中興
 延元の乱

第三章 南北朝の盛衰
 足利幕府の樹立と南朝
 正平の一統
 南朝の衰微

第四章 南北朝の終末
 両朝合一の真相
 皇統の帰一
 南朝の末路

第五章 南北朝正閏論
 楠木正成の復活
 南朝正統論の発展
 明治の正閏論
 昭和の南北朝問題

参考文献


【南北朝と室町】
元弘の乱
建武中興
南朝のはじまり
足利政権
正平の一統
悲運の南朝
両朝の合一
室町幕府の盛衰
戦乱の世の文化と社会


【吉田定房事跡】
吉田家の家系
大覚寺皇統と吉田家
後宇田上皇と定房
後醍醐天皇と定房(一)
後醍醐天皇と定房(二)
後醍醐天皇と定房(三)
定房薨後の吉田家
定房の学芸
定房評伝の概観
結論

著作一覧
あとがき

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