内容

本書は、染織・文様史を通じて我国の風俗史を解剖し、その真髄を究めんとする意欲作。単に我国の過去の染織の忠実のみに囚われることなく、その時代々々に我国が接触し交渉した海外の状態についても考究し、染織が時代の文化と常に深い交渉を有した様が描かれる。昭和6年版の復刻。nn

目次

日本染織史の研究に就て

天寿国繍帳の考察

太子間道の研究

御物縹地蓮花大文錦と其系統

蛮絵通考

太布麻布雑考

藤原時代の染織に就て

醍醐寺五重塔の文様

『むらさき』に関する若干の史料

上代服色に現れたる黄櫨染

金襴銀襴攷

更紗に関する二三の考察

友禅の墓を訪ねて~友禅の史観~

茶屋染私見

『かすり』の史的考察

琉球の紅型に就て

『風呂敷』雑考

信夫もぢすり考

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