内容

『平家物語諸本の研究』という画期的な名著をはじめ、『保元物語』『平治物語』は勿論、『義経記』『太平記』など軍記物の研究では他の追随を許さぬ一大金字塔を打ち建てた高橋貞一博士の古稀記念出版。本書には、氏の主領域を越えて国文学全域に注がれた氏の考察を窺える諸論稿22篇と六代勝事記新註を収める。n

目次

第一篇 国文学論集

伊勢物語のしほじり・おもひをつけよ考
奥義抄の真福田丸(智光)事と古本説話集の著作年代
発心集と保元物語
鎌倉時代末の一紀行文
徒然草の注釈書
児歌物語絵詞
保暦間記と源平盛衰記など
太子伝と平家物語
俊寛伝説について
陽明文庫蔵、秋夜長物語について
清涼寺釈迦仏の説話について
赤松博士の「延慶本平家物語について」を読む
春日権現験記絵詞の底本に就いて
春日権現験記と明恵上人神現伝記
看聞日記紙背文書、物語目録
黒谷上人絵詞伝の刊本について
看聞御記にみてる平曲
ロドリーゲス日本文典に引用された「平家物語」
寿昌院の涙草に就いて
河野記念館の軍記物語
なでしこ物語と春満蔵書
『天平の甍』と『唐大和上東征伝』


第二篇 六代勝事記新註


高橋貞一略歴・著作目録
後記(吉江久彌)

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