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内容

本書は、「太平記」の諸伝本を四系統に大別し、それぞれの伝本の性質、成立事情を考究、またその出典を国書、漢籍、仏典と分類して総合的に検討する。「太平記」の性格を究明し、その基礎的研究としては空前のものである。

目次

第一章 古態本(巻二十二を有しない諸本)
難太平記
銘肝腑集鈔に見える太平記
永和本太平記(巻三十二)
三国伝記、?嚢抄に見える太平記
神田本
西源院本
織田左近将監本
南都本
相承院本
東京教育大学蔵本
北條家本
龍門文庫蔵本
宝徳本
松井簡治博士集蔵本
簗田本
真珠庵集蔵本
玄玖本
島津家本及び太平記抜書
今川家本
太平記抜書
金勝院本
京都大学蔵本
豪精所蔵本
釜田喜三郎氏蔵本
米沢本
前田家蔵四十一冊本
天理大学蔵文禄本
吉川家本


第二章 古態本の巻二十三、巻二十四を改訂して
     巻二十二、巻二十三を作りたる諸本
義輝本
天正本
野尻本


第三章 天正本系統本の巻二十二、巻二十三を持つ諸本
梵舜本
毛利家本
神宮文庫蔵本
天理大学図書館蔵本


第四章 流布本
慶長七年五十川了庵刊本
慶長癸卯季春富春堂刊本
慶長十年九月刊本
慶長十二年刊本
慶長十四年陽月既望才雲刊本
慶長十五年二月春絵だ刊本
慶長年中無刊記古活字本
元和二年刊本
元和八年杉田良庵刊本
寛永元年刊古活字本
京都大学蔵菊亭文庫本
京都府立総合資料館蔵本
キリシタン版太平記抜書


第五章 結語


第六章 太平記の出典
国書に関するもの
歌集
漢籍に関するもの
仏書に関するもの
結語

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