刊行してかなりの年数が経過しているため、シミなどの汚れがございます。予めご了承ください。

内容

長年禅宗史の研究に携わった著者が、日本の精神文化を培ってきた禅の源流とその展開を明らかにする。第一篇は研究論文を主とし、聖徳太子・栄西・癡兀大慧・夢窓国師・雪江宗深・白隠・道海などをとりあげ、また中国の禅にも触れながら、禅宗史の問題を論じる。第二篇では啓蒙的なものを中心に、中国の部6篇、日本の部13篇を収めた。

目次

第一篇
聖徳太子と達磨日本渡来の伝説をめぐりて
栄西の一心戒について
日宋の交流と日本臨済禅の二潮流について
癡兀大慧の仏教思想について
 ―枯木集を中心として―
夢窓国師の浄土教観
抜隊禅師の家風
日本文化の宋代禅
雪江宗深について
 ―妙心寺の再興―
延宝伝燈録について
白隠の禅と念仏について
潮音道海について

第二篇
(1)中国の部
達磨大師
百丈禅師について
臨済慧照禅師について
宋代の臨済宗について
無準師範と虚堂智愚
宋代における念仏禅の潮流

(2)日本の部
覚阿と法然上人との出合い
栄西禅師の生涯について
道元禅師の高風
聖一国師とその家風
夢窓国師の生涯のことば
普明国師の事跡
応燈関の門流について
無因宗因禅師匠の生涯
初期竜安寺について
妙心寺のそろばんづら
愚中周及禅師の高風
隠元禅師と黄檗山
荻野独園禅師について

初出一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加