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内容

医学博士として大阪に半世紀以上にわたり在住し、大阪をこよなく愛した著者が、橋本宗吉・中天游・緒方洪庵ら先人たちの貴重な業績と足跡を通して、わが国の近代化の中で大坂が果たした役割をさまざまな角度からわかりやすく語った好著。『大坂蘭学史話』の姉妹篇。巻末に大坂風土記年表を付す。

目次

名医の草分け・古林見宜
日本最古の総入歯
北山寿安と風吹不動
経歴不明の碩学・寺島良安
草医・戸田旭山
クスリ屋の町-道修町
浪華売薬の代表・和中散
解剖祭
薄命の医傑・永富独嘯庵
麻田剛立と解剖学
中井履軒と顕微鏡
病理解剖の先駆者・小石元俊
大坂における蘭学の祖・橋本宗吉
電気学の先覚者・橋本宗吉
実験生理学の祖・伏屋素狄
寛政十二年の女屍解剖と大矢尚斎
整骨術と各務文献
人体解剖とゆかり深い葭島
科学のパトロン・山片重芳
ハリツケにされた藤田顕蔵
蘭方第一の臨床家・斎藤方策
洪庵の恩師・中天游
中伊三郎と銅版解剖図
「生象止観」の著者・野呂天然
水銀剤の製造研究家・中川修亭
全身麻酔薬をめぐって
大坂と異国趣味
シーボルトの高弟・高良斎
精神病で死んだ鬼才・岡研介
「頗ル大医」といわれた日高凉台
「助産」の文字をつくった賀川南龍
横鍼術の三井元孺
実験黴毒学の先覚・船越錦海
尿閉とカテーテル
幕末の流行医・原老柳
通仙散の華岡鹿城
緒方洪庵の適塾
大坂種痘始め
偉大なワキ師・緒方郁蔵
才子短命の田中金峰
大村益次郎の殉難報国之碑
理化学の殿堂・舎密局
徴兵検査の初め
エルメレンスとその記念碑
明治初期の啓蒙医家・森鼻宗次
医師会の始め・医事会同社
大阪医学校の特志解剖第三号
「近世名医伝」の著者・松尾香草
大坂医学風土記年表
あとがき

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