シーラ・ヒックス——ハタノとビル、結ばれた運命

  • シーラ・ヒックス——ハタノとビル、結ばれた運命

この度、思文閣では、パリの画廊 galerie frank elbaz(ギャラリー・フランク・エルバズ)との共同企画展「シーラ・ヒックス——ハタノとビル、結ばれた運命」を開催いたします。Sheila Hicks(シーラ・ヒックス)は、1934年アメリカ・ネブラスカ州に生まれ、60年代以降パリを拠点に、モダニズムの精神を受け継ぎながら、先コロンブス期の織物文化に深く根ざした表現を追求してきました。
今回の展覧会タイトルは、ヒックスの兄・ビルと、一人の日本人学生・ハタノとの深い友情に由来します。第二次世界大戦後の緊張が残る時代に、文化や背景を超えて築かれた彼らの関係は、共感と理解に満ちたものであり、結ばれ、織り込まれた運命の象徴でもあります。
本企画は、思文閣銀座という空間に呼応して構成され、小作品「Minimes」から、大型の糸のパネル、柔らかな球体「Boules」のインスタレーションまで、ヒックスの多面的な創作の魅力を余すところなくご紹介します。
また、本展によせて、造形作家・批評家でもある岡﨑乾二郎氏によるエッセイをご寄稿いただきました。彼女の制作活動への深い洞察が窺える文章とともに、シーラ・ヒックスの世界をご体感いただければと存じます。
 
 
Sheila Hicks(シーラ・ヒックス)
1934年アメリカ・ネブラスカ州生まれ。イェール大学でジョセフ・アルバースに師事。モダニズムと先コロンブス期の織物文化を融合し、ウールやリネン、コットンなど日常的かつ普遍的な素材を用いた独自の表現を生み出し続ける。
2025年8月にアメリカのサンフランシスコ近代美術館にて個展開催、9月にはパリのケ・ブランリ美術館での展覧会、そして、ドイツのヘレンキームゼー宮殿の展覧会にも出品。91歳を迎える現在、国際的に高い評価を得ながら、ますます制作の広がりをみせている。

思文閣銀座

2025.11.01(土)2025.11.15(土)

*日祝休廊
〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目3番12号 壹番館ビルディング
地図<Google Maps>

OPEN 10:00 — CLOSE 18:00