Asia Week New York 2023

思文閣は、Asia Week New York 2023にあわせ、ジョーン・B・マービスLTDにおいて、「Colors of the Postwar Japanese Abstract Arts」をテーマに、山口長男、堂本印象、森田子龍、井上有一ら戦後日本を代表する作家たちの作品を展観いたします。
 
本展では、山口長男の油彩と水彩、堂本印象の岩絵具による抽象作品、森田子龍・井上有一の前衛書など、戦後日本の前衛芸術を取り上げ、彼らの「Colors」すなわち、色彩・素材・手法といった表現の多様性にスポットを当てます。加えて、その書表現と思想が、森田子龍をはじめ、数多の芸術家に多大なインスピレーションを与えてきた江戸中期の禅僧・白隠慧鶴の書作を出陳いたします。
 
この度の展覧会は、ジョーン・B・マービスLTDによる「Painted Clay: Wada Morihiro and Modern Ceramics of Japan」展との同時企画です。ジョーン・B・マービス氏は、40年以上にわたり日本美術の専門家として、そして日本の近現代陶芸のトップディーラーとして第一線を歩まれてきました。今回のコラボレーションによって、平面と立体、異なる領域の芸術家たちが、独自の表現を模索しながらも、メディアを超えて互いに呼応し合い、うねりを伴って新たな時代を築いてゆく、その軌跡に触れていただく機会となれば幸いです。