Art Basel Hong Kong 2024

思文閣は、Art Basel Hong Kong 2024において石川九楊をプレゼンテーションします。
戦後の前衛書を牽引し、時代を駆け抜けた井上有一、そして森田子龍。彼らが「文字」を追求したのに対し、石川九楊の書は「言葉」。その中にうごめく本質を掬い取り、何よりも生きた表現として我々に示してくれます。それは、滔々たる歴史が紡がれてきた書の「今」であり、到達点であることを確信させます。
これまで西洋的文脈の中で語られ、その中にとらわれてきた書。それを根本から説き、書の本来の立脚点をあらわにする彼の作品は、これまでの概念と論理への閉塞感と焦り、人々が新たな道を模索し始めた今こそ求められ、驚きをもって受け入れられるでしょう。他でもなく香港の地で、石川九楊の作品を世界初披露できることを嬉しく思います。
 
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