文楽デビュー

少し前のことになりますが、
今月の初旬、大坂の国立文楽劇場へ行ってきました。
これまでTV番組では何度か目にする機会があったのですが、
生の上演を見たのは今回が初めて。
初春公演だったので劇場内には各所にお正月飾りがあって、
なんとも華やかなムードでいっぱいでした。
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文楽では、首と右手を動かす「主遣い」と、左手を動かす「左遣い」、
そして脚を操作する「足遣い」の三人が一組となって一体の人形を動かします。
限られたスペースでお互いが他の遣い手の邪魔をせず、
かつ小さな人形の一部分だけを操るというのはまさに至難の業。
(※主遣いは足遣いの邪魔にならないよう、「舞台下駄」という下駄を履きます)
三者が呼吸を合わせ、「まるで生きているようだ」と思わせるほど
自由自在に人形を動かすには、常日頃並々ならない努力をされているのでしょう。
私は文楽初心者だったので、もっと遣い手の存在が気になるかと思いましたが、
そんな見事な業の前には取り越し苦労だったようで、
どんどんお話の中に引き込まれていきました。
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今回見たのは、「義経千本桜」と「壷坂観音霊験記」の二本。
「義経千本桜」は歌舞伎でも人気のある演目なので、以前見たことがあったのですが、
方や人間が狐を演じる歌舞伎と、方や変化前にも変化後にも人形を使う文楽では、
また違った発見があってとても面白く観賞することができました。
文楽というと心中物のイメージが強かったのですが、
思いの外アクロバティックな動きも多く、打ち終わった鼓を置いたと思ったら、
それを破って狐が飛び出してきた時には真剣に驚いてしまいました。
世界に類を見ない形態の芸能ということもあってか、
劇場には外国からのお客様も大勢いらっしゃいました。
国立文楽劇場の次回の文楽公演は4月とのこと。
また機会があれば是非訪れてみたいと思います。
(蒲)